スイス子連れ旅行/第6日 国際都市バーゼルで三国国境を訪れる
コロナ後、久しぶりの海外旅行! アルプスの大自然と街並みを往く。
歩いて国境を越えて、ドイツ&フランスに日帰り旅
ライン川沿いの交易で発展した都市バーゼル。その特徴は、スイスのほかドイツ、フランスの三国にまたがる形で市域が広がっていること。
今回スイスを選んだ理由…
その6、陸路で国境を越える!
まずはトラムに乗ってドイツを目指します。
【バーゼル/市民の足トラム】
トラムはそのまま乗りっぱなしだとドイツ側まで行ってしまうので、あえてひと駅手前で降りました。そこから歩くこと10分、やがて前方に国境の検問所が見えてきます。
日本では体験できない陸路、徒歩での国境越え。といっても検問所は無人で、パスポート審査もありません。コロナの一番厳しいときは、あるいはここも封鎖されていたのだと思われますが、以前のように自由に行き来ができます。
【スイスとドイツの国境/向こう側がドイツの街並み】
ときおりトラムが通過し、地元の人は自転車に乗ったり、犬を散歩しながら、気軽に往来しています。残念なのは日曜日でショッピングセンターが休みだったこと。物価の高いスイスから、相対的には安価なユーロ圏のドイツ側に買い物に来る人も多いと聞きます。
ドイツ側の町ヴァイル・アム・ライン。3か国の国旗が仲良くはためいています。
【ドイツ側の町ヴァイル・アム・ライン/3か国の国旗】
交差点を左折してすぐ、ライン川があり歩行者&自転車用の橋が架かっています。本日2つめの国境。電動スクーターで通行している人もいました。
フランス側の町ユナング。お店が並んでいたドイツ側から一転、郊外の団地群という感じの住宅街でした。
【フランス側の町ユナング/ライン川を越える国境の橋】
特に目立った見どころがあるわけではなく、休日の昼間、のんびり散歩している人たちの日常風景が広がっていましたが、たしかにそこには国境線があり、歩いて3か国を巡ることができました。陸続きで簡単に他国/異文化を体験できるのは欧州の強さだと感じます。
再びスイス側、バーゼルの旧市街へ。
【バーゼル/旧市街の街並みとトラム】
バーゼルには現代建築や、博物館&美術館が多く、観光客にも人気があります。そのうちの1つ、おもちゃの世界博物館へ。アンティークのテディベアをはじめ、人形のコレクションが多く、以前は人形の家博物館と呼ばれていたそうです。
レトロな遊園地の模型が置かれたコーナーがあり、その展示の大半が「としまえん」そっくり(!)だったことに驚きました。1つ1つの乗り物が、としまえんにあったものとほぼ同じ。館内撮影禁止のため、写真を撮れなかったのが残念です…。
【バーゼル/おもちゃの世界博物館】
どこか食事をするところはと探しつつ、結局戻ってきたのは、昨晩と同じフードフェスティバルの会場。旅慣れてきた(?)子供たちにお金を渡して、好きな屋台に並んで買ってきてもらいます。
国際都市バーゼルは何国人が歩いていたって違和感はありません。英語なんて片言でも、欲しいものに「プリーズ」でも付けておけば通じます。無事に買いたかったものを手に入れることができました。
【バーゼル/フードフェスティバルの屋台】
ちなみに、このフードフェスが開催されていた場所は、国際的な見本市や会議が行われるバーゼルメッセ。スイス最大級のイベント会場であるとともに、建築好きな人にとっては見どころの1つにもなっています。ビルの中をトラムの線路が走っているような構造が斬新ですね。
【バーゼルメッセ/国際見本市会場】
そんなちょっと無国籍で、未来的な側面も感じられるバーゼルを離れ、特急列車で向かったのはチューリッヒ。この旅のスタートはチューリッヒ空港でしたので、ぐるりとスイスを一周したことになります。
【バーゼル/スイス国鉄の中央駅】
詳しくは後述しますが、チューリッヒ空港で帰国のために必要なPCR検査を受け、ホテルに荷物を降ろした後で、市内に出ました。
スイス滞在、最後の夜(たぶん…)。
検査の結果が無事に陰性であることを願いつつ、ビールとジュースで乾杯するのでした。
【チューリッヒ/ビールで乾杯!】