スイス子連れ旅行/第5日 世界遺産の首都ベルン旧市街
コロナ後、久しぶりの海外旅行! アルプスの大自然と街並みを往く。
川に囲まれた中世の街並み、近代的なトラムが走る
今回の旅行も後半戦、午前中はグリンデルワルトでハイキングの予定。まずは朝食ビュッフェで腹ごしらえ。
パンやハム、卵といったごく標準的なメニューだけれど、チーズの多さがスイス的。下の写真に写っている以外にも、胡椒入りのピリ辛チーズなど、様々な数種類のチーズがありました。
【グリンデルワルト/宿の朝食】
昨日同様にターミナル駅まで歩き、2019年12月に新しくなったメンリッヒェン行きのゴンドラに乗車。草原の丘の展望台で、標高は2300メートル。ちょっとした園地になっていて、巨大な牛のすべり台やトランポリンなどが設置されていました。
【メンリッヒェン/牛のすべり台】
ガイドブックには一番人気として紹介されている、クライネシャイデックまでの下り基調のコース。でも、前を行く年配夫婦の後をついていったら、なぜか険しいけもの道に…。道を間違えてしまうというハプニングがありました。
天気が良ければ見晴らしが利くので心配ないですが、ガスっていたりすると周囲が見えなくなるので、いくら初心者向きのコースといっても注意が必要ですね。
【メンリッヒェン/ハイキングの道】
無事に正しいコースに戻り、高原植物の咲き誇る道を歩きます。眼下にはグリンデルワルトの村、その向こうにはアルプスの山並みを望みながら、先生に引率された高校生らしき男女のグループも。会話が英語だったので、イギリスからか、あるいはインターナショナルスクールの生徒だったのかもしれません。
1時間半ほど歩いてクライネシャイデックへ。高原の分岐に建てられた、まるで絵本に出てくるような雰囲気の駅舎が魅力的。左右から時折やって来る登山鉄道が、まるで模型列車のようにも見えました。
【クライネシャイデック鉄道駅】
ここでハイキングを終えて、電車で下ることも考えていましたが、時間に余裕があるのでもう少し歩くことに。クライネシャイデックから、ユングフラウ鉄道の線路に沿った登りのコース、氷河が間近のアイガーグレッチャー駅まで続いています。
【クライネシャイデック/ハイキングの道】
一段と山が近く、正面にそびえる4000メートル峰。迫力のある景観を満喫できる道でした。
一方でこの美しい景色に溶け込んだ登山鉄道。これまた絵になります。
アイガーグレッチャーとの中間点にある池まで来たところで、そろそろ午後の予定を考え、クライネシャイデックへ引き返しました。登山鉄道にてグリンデルワルトに戻ります。
【クライネシャイデック/ハイキングの道】
今回スイスを選んだ理由…
その5、世界遺産の街並みを歩く!
グリンデルワルトを発ち、インターラーケンで乗り換えて、向かったのは首都ベルン。首都ではあるのですがスイスでは4番目の大きさという、やや小ぢんまりとした町。川に囲まれた旧市街が世界遺産になっているのです。
【ベルン/駅のコインロッカー】
この日の宿泊地はベルンではないので、大きな荷物はコインロッカーに預けます。貴重品+αのみの身軽な荷物で街を散策。
駅を出ると、まっすぐ目抜き通りが東に伸びています。これがベルンのメインストリート。広場に面した牢獄塔、町のシンボル時計塔、主要な見どころがぎゅっとこの道沿いに集まっています。中世の古びた街並みと、近代的なトラムや連節バスの組み合わせが何とも言えずいい感じです。
【ベルン/旧市街の牢獄塔】
でも長男は旧市街が嫌いらしい。ローマはつまらなくて、ニューヨークのタイムズスクエアが最高なんだとか。一方で長女や次女は家並みがシルバニアみたいと喜んで写真を撮っていました。好みは人それぞれです。
心残りは、あまり時間が無かったこともありますが、アインシュタインの家を見そびったこと。ベルンはアインシュタインが3年ほど住んだ町なんですね。家の前を通過したはずですが、ウッカリしていました。
【ベルン/蛇行する川と旧市街の家並み】
驚いたのは川を泳いでいる人がいたこと。しかも若者ではなく、見た感じとしては年配の夫婦。すーっと水に入ったかと思うと、流れに身を任せて、そのままけっこうなスピードで進んでいきます。どこで岸辺に上がるか、予定が決まっているのでしょうか…。
ベルンの駅に戻り、再び列車旅。はじめのうちは車窓の風景に釘付けだった子供たちも、さすがに飽きてきたのかトランプ三昧。一時間ほど揺られて、目指すは国境の街バーゼルです。
【スイス鉄道/ベルンからバーゼルへ】
バーゼルの宿に着いたときには夜7時、でもスイスはまだ夜9時頃まで明るいのです。
交易都市のバーゼルは高層ビルが建ち並ぶ近代的な町。どこか手頃に食事できるところがあるか探して歩いて行くと、見つけたのは「Street Food Festival」の看板! 世界各地の屋台料理がずらりと並ぶお祭りで、スイス各地を巡っているイベントがちょうどこの日、バーゼル開催だったようです。
【バーゼル/フードフェスティバルの屋台】
全会一致で今日の夕食はここでとることを決定。ギリシャの肉料理ギロピタ、韓国のチーズドッグ、レバノン風サンド、さらにアフリカンな焼き鳥、デザートにアイスロールと、国際色豊かな味を楽しみました。
地元の人が賑やかに飲み食いする雰囲気を共有できたことはもちろん、物価の高いスイスにあって、普通に外食するよりも安く済むメリットもありました。