スイス子連れ旅行/第4日 標高3400メートルのユングフラウヨッホ
コロナ後、久しぶりの海外旅行! アルプスの大自然と街並みを往く。
氷河を眺め、アルプスを望む素朴な村々を巡る
今回スイスを選んだ理由…
その4、大自然を満喫! 本日の目的地は、ヨーロッパ鉄道最高点、標高3454mのユングフラウヨッホ。天気予報が少し心配だったけど、晴れました!
まずは近年整備が進んでいるグリンデルワルトの新しいターミナル駅へ。従来の駅から少し離れているのですが、そこに至るまでの素朴な田舎道がなんとも素晴らしい雰囲気でした。
【グリンデルワルト/村周辺の景色】
ターミナル駅からアイガーエキスプレスに乗車。2020年12月に営業を開始した高速ゴンドラで、一気に標高2300メートルのアイガーグレッチャーまで連れていってくれます。
コロナの影響でガイドブックの情報が古く、ターミナル駅の場所も、どんな構造になっているのかもよく分からずでしたが、のんびりした大自然の中に溶け込むようにして、最新鋭の技術を駆使した交通システム、これもまたスイスらしさと言うべきなのでしょう。
【高速ゴンドラ/アイガーエキスプレス】
アイガーグレッチャー駅で乗り換えて、いよいよ標高3000メートルを越えるユングフラウ鉄道へ。19世紀末から建設が開始され、1912年に完成した登山鉄道。一転して100年以上の歴史を感じさせるレトロな車両が旅情を誘います。
途中駅のアイスミールでは5分間の停車時間。洞窟の中に造られた駅で、ガラス窓越しに氷河を眺めることができるのですが、こんな観光客向けの計らいも嬉しいところです。
【ユングフラウ鉄道/ヨーロッパ鉄道の最高点へ】
標高3454メートルのユングフラウヨッホ駅。観光ルートが決まっているので「TOUR」と書かれた案内標識の番号順に進んでいくと、迷うことなく見どころを巡ることができます。
最初に訪れるのは、高速エレベーターを利用してのスフィンクス展望台。子供たちにとっては人生で一番標高の高いところ。でも軽ーい高山病でやられているのは大人たち…。晴れ間がのぞいて、4000メートル峰の絶景を間近に感じることができました。
【ユングフラウヨッホ/スフィンクス展望台】
雪上で様々なアトラクションを体験できるところもあります。屋内の通路から外へ出ると、雪面での日光の反射がとても眩しいです! 子供たちは(中高生になっても?)雪合戦を楽しんだり、空気の薄さにもめげず駆けっこに興じたり。
【ユングフラウヨッホ/一面の銀世界】
観光ルートはさらに続きます。きれいなスノードームの展示や、19世紀以来の困難な建設の様子を伝える通路を抜けて、やって来たのは氷の宮殿。氷で作られたペンギンたちや、かまくらなどのモニュメントが迎えてくれました。
【ユングフラウヨッホ/氷の宮殿】
再び外へ。高原(Plateau)と名付けられた展望台です。はためくスイス国旗とともにパチリ。
これでぐるりと一周。土産店があり、レストランなど飲食施設もあります。子供たちは寒さに負けずアイスを、大人はコーヒーとビールを半分ずつ分け合いましたが、たった0.5杯でも効果てきめん、しばらく酔っ払ってしまいました…。
余談ですが飲食コーナーでは日本でもおなじみ、カップラーメンの辛ラーメンが売っていて、韓国人の複数グループが、みなことごとく買っていたのが印象的でした。山岳価格で1000円近くするのですが、それでもレストランで食事をするよりはずっと安かったりもするのです。
【ユングフラウヨッホ/雪の高原にて】
午後。ユングフラウヨッホを離れ、今度はグリンデルワルトは反対方向の登山列車で下ります。これまた展望列車で素晴らしい風景。
山の東側にあるグリンデルワルトに対して、西側の山域にも、ウェンゲン、ラウターブルンネンといった村々が点在し、観光やハイキングの拠点になっています。
【スイス鉄道/ユングフラウ西回りの展望列車】
乗換駅でもあるラウターブルンネンで途中下車。崖に挟まれた地形、崖から流れ落ちる滝が見どころでもあるのですが、ここであいにくの雨。これまで降らなかったのが幸いですが、山の天気は変わりやすいですね。
【ラウターブルンネンの目抜き通り】
ラウターブルンネンから本日もう1つの目的地ミューレンへ。ロープウェイ、そして1両編成のかわいい電車を乗り継いでいく旅路です。ゴンドラだったり登山鉄道だったり、地形に合わせた様々な乗り物を体験できるのも、スイス・ユングフラウ地方の旅の楽しみなのです。
【ラウターブルンネンからミューレンへ】
到着したミューレン。環境保全のため、ガソリン車の乗り入れが禁止されている村です。あいにく再び雨のぱらつく中の散策でしたが、絵本の中のようなかわいい家並みが続きます。
かつては山あいで産業も無く、とても貧しい地域であったと聞きます。そのために古い建物が残っているというのは、日本でいえば白川郷や五箇山に似ているのかもしれません。
【ミューレンの村歩き】
ミューレンからは、またまたロープウェイや鉄道を乗り継ぎ、グリンデルワルトに戻ります。
さすがに疲れたのか、これまでは夜10時くらいまで起きていた小5の次女、夕食後の午後8時には早々に就寝していました。旅もそろそろ折り返し地点、宿のランドリーを利用して洗濯、明日以降の行程に備えます。