台湾子連れ旅行/おまけ 台北の街で見つけた&感じたあれこれ
5年半ぶりのアジア旅は空路3時間半の台湾へ! 台風襲来で予期せぬトラブルも…
変わりゆくもの、新しいもの、日本以上の衝撃のマスク事情
1)活気ある夜市、減りゆく自助餐&檳榔屋
昔に比べると夜市が観光客で賑わう一方、自助餐の店をあまり見かけず、朝の屋台も少なく、檳榔屋もほとんどなくなっていました。
【夜市の小籠包】
ちなみに檳榔というのはヤシ科の植物で、嗜好品として噛みタバコのような使われ方をします。台湾や東南アジア諸国で、年配の男性が口を真っ赤にして噛んでいる姿をよく見かけたものですが、今は流行らないのでしょう。
臭豆腐の臭いだけは相変わらずで子供らは顔をしかめていましたが…
【辛うじて見かけた檳榔屋】
2)賑わう九份や台北101、オーバーツーリズムの心配も
人気の観光地も移ろいが。かつては故宮博物院のほか、蒋介石を祀った中正紀念堂などが代表的な見どころとされていましたが、ガイドブックの表紙を飾ったりページ数を多く割かれるのは、超高層ビルの台北101、そして郊外の九份です。
【台北101のゆるキャラ】
特に混雑が激しかったのは九份。もともと金の採掘で発展した九份は、鉱山の閉山とともに衰退。その後1989年の台湾映画『悲情城市』、そして2001年公開のジブリ映画『千と千尋の神隠し』をきっかけに、大勢の観光客が押し寄せるようになったのだとか。
山あいの小さな町に引っ切り無しにバスが到着し、とりわけ暗くなり始める夕暮れ時の基山街はすれ違うのも大変なほど。自分もその1人とはいえ、オーバーツーリズムが問題視されて、いずれ人数規制などにつながるのではと心配されるほどでした。
【九份の駄菓子屋】
3)圧倒的に便利になった地下鉄網、悠遊カードのチャージはおつり無しに 注意
以前に比べて便利になったのはやはり地下鉄(MRT、捷運)。路線も増えて市内のどこへ行くにしても楽々、路線図や各種案内の表記も漢字なので、とにかく分かりやすいのもありがたいところです。
スイカやパスモに似たICカード式の悠遊卡(ゆうゆうカード)は、バスや近郊鉄道、さらにはコンビニなどでの買い物にも使えて便利。ただ券売機でチャージする際におつりが出ないのが難点、発行するのに100元かかるので、滞在日数や予定によっては1日券や2日券(窓口で販売)を購入したほうがいいかもしれません。
【駅のホームは漢字で「月台」】
4)市内で見つけたあれこれ、日本製品は当たり前のように
南国台湾で人気のフルーツビール。味はほとんどジュース。コンビニやスーパーで並んでいるお茶やお菓子は、日本とほぼ変わらない品揃えです。
【台湾啤酒ブドウ味】
三越、ユニクロ、吉野家、モスバーガー、ファミリーマートなど、当たり前のように日系チェーン店を見かける台湾ですが、しまむらは島村ではなく思夢樂と書くのでした。読みを合わせて漢字を当てたのでしょう。
【数多い日系チェーン店の1つ】
朝市で発見したのは知人が経営する川原製粉所の東京麦茶。別のところでは宇治抹茶のお店も見かけましたが、日本のお茶文化が台湾の人にも受け入れられているのですね。
【雙連朝市にて】
5)乳幼児にもマスクで心配になる台湾の未来
東京と比べると外国人観光客が少ない台北。日本人はけっこういましたが、西洋人はちらほら。中東や南アジア系はほとんど見ませんでした。日本や中国本土と比べて歴史が浅く、見どころが少ないと思われているのかもしれません。
ショックだったのは日本以上にマスク率が高かったこと。街を歩いている大人の割合でいうと少し多いかな、というくらいなのですが、気になったのは乳幼児を含めた子供のマスク。
【ホテルのキッズパーク】
日本ではさすがに小学校低学年以下の小さい子がマスクをしている事例は減りましたが、台湾では明らかに多かったです。一緒にいる親もマスク姿ですので、互いに表情が見えません…。子供に優しい印象があったけど、出生率も世界最低レベルだし、大丈夫か台湾? と心配になりました。
【空港駅で見かけた案内板】