台湾子連れ旅行/第2日 伝統の故宮もゆるキャラの時代
5年半ぶりのアジア旅は空路3時間半の台湾へ! 台風襲来で予期せぬトラブルも…
首都圏直撃の台風で予定が狂うハプニング…
夜市が有名な台湾ですが、朝市も活気があります。2日目の朝は台北車站からわずか2駅と、交通至便な雙連朝市へ。野菜や果物、肉類などの食材や衣料品などを扱うお店が多く並んでいました。
【雙連朝市】
本来なら朝食後、昼過ぎの飛行機で帰国する長男を見送る予定が、ここで大きなハプニング。昨晩航空会社からの連絡があり、首都圏を直撃する台風7号(アンピル)のためにまさかの運休…、12時間以上遅い深夜便への振り替えとなりました。
夕方発で帰国予定だった妻のフライトも変更がありましたが、こちらは1時間と小さな遅れ。
【台北MRTの駅】
なんとか方針を決めたところで腹ごしらえ。昼食はホテルからほど近いところで牛肉麺。これまた台湾を代表する人気メニューです。
【台湾の定番食、牛肉麺】
午後は当初の予定通りに故宮博物院へ。ただし長男はあまり興味がないとのことでホテルに残ります。麥當勞(マクドナルド)と全家便利商店(ファミリーマート)へ行ったのだとか。
大英博物館、ルーブル美術館、メトロポリタン美術館と並ぶ世界四大博物館の1つ。第二次世界大戦後の中国共産党との内戦に敗れた蒋介石が、歴史的に貴重な美術品や工芸品の数々を台湾に持ち逃げしたために、中国本土よりもここに国宝級の品々の多くが収蔵されているのです。
街の中心部にあるルーブルなどと異なり、交通はちょっと不便。地下鉄士林駅からバスで行きます。
【故宮博物院】
私と妻はそれぞれ昔に訪れたことがあるのですが、変化したことその1、ゆるキャラが登場していたこと。故宮を代表する展示品である清朝時代の翠玉白菜を模したキャラ。お土産グッズにもなっているようでした。
【故宮博物院のゆるキャラ、白菜くん?】
変化したことその2は、VR体験ゲーム。下の写真は弓矢を引いて的に当てるというもの、両腕で弓を引くポーズをとると、その動きを感知して連動して矢が放たれます。
陶器や仏像や掛け軸を並べただけでは入場客の関心を集めることができず、ゆるキャラをつくったりゲームを設置したりして、若い世代を呼び込もうと努めているのでしょうか?
【故宮博物院のVR体験ゲーム】
故宮博物院からの帰路。士林駅ではなく、剣南路駅行きのバスが出ていたので乗車。士林からに比べて本数は少ないようですが、トンネルをくぐって所要時間も短くて便利でした。
夕方ホテルに戻って、妻は空港へ。残った4人は台北最大の夜市である士林夜市へ。ちなみに士林駅の1つ手前の剣潭駅のほうが最寄りです。
【士林夜市の看板】
昨日訪れた臨江街夜市が通り1つ分だったのに対し、士林夜市は複数の通りに囲まれた逆三角形の広い範囲に、飲食の屋台のほか、土産店やファッションのお店が所狭しと立ち並び、大勢の人で賑わっていました。
日本のお祭りの縁日のような雰囲気のあるゲーム屋台。射的や金魚すくいのほか、麻雀のコーナーもありました。日本語で呼び込みされることも多いのですが、うちの子たちは声をかけられるのが苦手な様子。
アジア各国の経済発展に伴い、昔のようなしつこい(ときに面白い?)声かけはだいぶ減ったと思うのですが、親が懐かしい雰囲気だと思う反面、子にとっては面倒に感じられるだけなのかもしれません。
【士林夜市/ゲーム屋台】
夜市の中央部にあるのが、航海や漁業の女神とされる媽祖を祀った道教寺院の慈誠宮。ここの境内を目印にして、しばし自由行動。好きなものを買ってきて集合することにします。
頼りになるなと思ったのは、中1の次女に高3の長男が付き添い役を買ってくれたこと。治安的な心配は少なく、屋台のメニューも漢字で読める、とはいえ海外。本来の予定通り彼が昼の飛行機で帰国していたら、長女&次女のことを1人で見なければいけなかったわけで、成長を感じるひとときでした。
【士林夜市/慈誠宮】
屋台飯を楽しんだ後はホテルに戻って寝るだけ、と言いたいところですが、深夜にもうひと仕事。桃園空港から深夜便で帰国する長男を台北站まで見送りに。
タクシーで空港まで送る案もあり、電車だと空港で待ち時間が空きすぎるのですが(空港ターミナルで24時間営業はマクドナルド、セブンイレブン、ファミリーマートの3軒)、本人が終電のほうがよいと選択。結果としては少し早めにホテルを出たので、終電の1本前に間に合いました。
【台北站/桃園機場線】
およそ1時間後、無事に空港到着のLINEを確認して、眠りに就いたのでした。(3日目に続く)。