台北・故宮博物院への行き方、士林駅からバスに乗って
台北を代表する見どころ故宮博物院。パリのルーブル美術館、ロンドンの大英博物館、ニューヨークのメトロポリタン美術館と並ぶ、世界4大博物館の1つとも言われています。ただいささか不便なのはその立地。市内中心部の北にあり、地下鉄の路線網からも離れているため、行くとしたらバスまたはタクシーになります。アクセス方法をご案内します。
目次
1.まずは地下鉄、淡水信義線で士林駅へ
2.故宮博物院まで行く路線は多いが、バス停が複数あることに注意
3.およそ10分で到着、ふもとで下車した場合は階段を上って5分
4.文湖線の劍南路駅からバスで行く方法も
5.将来的には地下鉄環状線が延伸されて便利になる予定
1.まずは地下鉄、淡水信義線で士林駅へ
まずは地下鉄、赤色の淡水信義線で士林駅へ行きましょう。台北駅から淡水方面に6つめの駅、途中から地上に出て高架の路線になります。駅を降りたら北寄りの1番出口へ。案内が出ているので分かりやすいと思いますが、観光客向けの店舗が並ぶ高架下の道を歩いていくと、バス通りの中正路に出ます。右に曲がるとすぐにバス停があります。
2.故宮博物院まで行く路線は多いが、バス停が複数あることに注意
故宮博物院へ行くバス路線は多いです。どのバスに乗ってもよいのですが、路線によって下車するバス停が分かれていることに注意してください。丘の上に建つ故宮博物院の目の前(故宮正館)に到着するのは「紅30」番の1路線のみ。ほかの番号のバスは、丘のふもとのバス停(故宮山下、故宮對面/対面)で降りることになります。階段を上っていくのが大変という場合は「紅30」を待ったほうがよいかもしれません。
3.およそ10分で到着、ふもとで下車した場合は階段を上って5分
海外でのバスは決まった線路の上を走る電車と違って少し難易度が高いですが、台湾は同じ漢字圏のためさほど難しくありません。下の写真は「255」番のバス車内の案内図です。左のほうに「捷運士林站」、そこから右に向かって10個目に「故宮博物院」があるのが分かるでしょうか。士林駅の案内板では「故宮對面」と表記されていましたが、バス停の名称としては「故宮博物院」ですね。10~15分ほどで到着、ほかにも降りる観光客がいると思いますが、そうでない場合は下車鈴を押すのを忘れないように…。
ふもとのバス停で降りると、まるで宮殿のようにそびえ立つ故宮博物院の建物が見えます。大きな階段を上っていくと、入口に到着します。
4.文湖線の劍南路駅からバスで行く方法も
士林駅から行く方法を紹介しましたが、文湖線(茶色)の劍南路駅から行くこともできます。郊外のニュータウンといった雰囲気の劍南路駅周辺、「棕20」「藍7」の2つの路線が故宮博物院へ通じています。博物館の正面まで行くのは「棕20」だけで、「藍7」はふもとのバス停下車になりますので注意してください。劍南路駅の隣の大直駅からもバスがあります。ただ本数が少ないので、特に都合がなければ士林駅から行くのが便利だと思います。博物館からの帰りについては、士林方面よりも先に劍南路方面のバスが来たら、乗ってしまってもよいでしょう。
5.将来的には地下鉄環状線が延伸されて便利になる予定
以上のように故宮博物院へ行くにはバス、またはタクシー利用となりますが、将来的には地下鉄でアクセスできる予定です。2020年に開業した環状線(黄色)、現在はまだ市内南西部の一部区間しか運行していませんが、今後延伸されると、士林駅で淡水信義線、劍南路駅で文湖線と接続し、中間に故宮博物院の最寄りとなる故宮駅ができるそうです。