カタール/ドーハ・ハマド国際空港、ターミナル地図&乗り換え方法
日本から欧州・中東・アフリカ方面へ旅行する際に、ドーハ乗り換えのカタール航空を利用する人も多いでしょう。ドバイを拠点とするエミレーツ航空と並んで、世界で最も勢いのある(?)航空会社の1つ。燃油サーチャージの適用が無く比較的安価で利用できる一方、乗り継ぎの利便性やサービスの高さにも定評があります。一方で初めて訪れる中東の空港、異国での乗り換えが不安という人もいるかもしれません。カタール・ドーハのハマド国際空港はターミナルが1つにまとまっているので、面倒なターミナル間移動の心配はないのですが、とにかく広く、端から端への移動となると時間もかかります。
空港ターミナルの構造や乗り換え方法について、あらかじめ予習しておくと安心ですね。
目次
1.成田・羽田・関西からドーハへ毎日運航
2.セキュリティチェックを経て"Transfers"へ。乗り継ぎ便のゲートを確認
3.A~Eの5つのコンコースに分かれ、AB~DE間はシャトルで移動
4.巨大な熊に金色の宇宙、常設展示のアート作品に触れてみるのもいいかも
5.最低乗り継ぎ時間は45分。1時間より短い場合は乗り遅れに注意…。
1.成田・羽田・関西からドーハへ毎日運航
カタール航空(QR)は日本に3路線、東京(成田・羽田)と大阪(関西)に毎日就航しています。いずれも日本を夜に発ち、未明~早朝の時間帯にドーハで乗り継ぎ、昼頃~午後に欧州/中東各地へ到着するというスケジュールです。※2024年春より羽田線は日本航空運航になりました世界地図を見ると分かりますが、たとえば日本は東側が広大な太平洋で陸地が無いのに対し、アジア・ヨーロッパ・アフリカの各大陸に囲まれた中東は、経由してどこへ移動するのにも便利。乗り継ぎ需要を最大限に取り込んで路線を増やしているのが分かります。
2.セキュリティチェックを経て"Transfers"へ。乗り継ぎ便のゲートを確認
カタール航空利用でドーハ空港で乗り継ぐ場合、入国手続きや預け荷物の受け取り、再度のチェックイン手続きなどは必要ありません。セキュリティチェックを経て、"Transfers"(乗り継ぎ)のほうへ進みましょう。続いて出発便の時刻(変更がないかどうか)や搭乗ゲートを確認。時間が空いている場合は、まだゲート番号が決まっていないこともあります。ターミナル内のお店や待合スペースで待機です。インターネットコーナーや子供が遊べるキッズスペースもあります。
3.A~Eの5つのコンコースに分かれ、AB~DE間はシャトルで移動
ドーハ空港の構造は下図のようにシンプルですが、A~Eの5つのコンコースに分かれており、実はかなり広いです。端から端まで歩くと1キロくらいありますが、南側のコンコースA/Bと北側のコンコースD/Eの間はシャトルが運行しています。ターミナル内のシャトルはもちろん無料、何の手続きもいりませんので、来た車両に乗るだけ。途中駅もありません。たとえばコンコースAに到着をして、出発便がコンコースEだという場合は、早めにシャトルに乗って移動しましょう。
4.巨大な熊に金色の宇宙、常設展示のアート作品に触れてみるのもいいかも
広々としたドーハ空港の目印と言えば、コンコースAとBの中間のホールにどんと鎮座している巨大な熊。ランプ・ベア(Lamp Bear)という名前があるそうで、万が一同行者とはぐれてしまったような場合は待ち合わせの目印にもなります。一方でコンコースDとEの中間のホールには、金色の渦巻のような真珠のようなモニュメントが。実はドーハ国際空港、世界の一流アーティストによる彫刻や芸術作品をターミナル内に展示しており、名称は宇宙(Cosmos)だそうです。
ほかにも複数のアート作品が常設展示されており、これらを巡る空港内ツアーも実施されているそうですので、乗り継ぎ時間が2時間以上で余裕のある人は、参加してみるのも面白いかもしれません。
5.最低乗り継ぎ時間は45分。1時間より短い場合は乗り遅れに注意…。
飛行機を乗り継ぐ際に気をつけたいのは、そのときの乗り継ぎ時間。航空会社や路線の組み合わせによって規定されている最低乗り継ぎ時間は異なりますが、ドーハ空港は一番短いパターンで45分。これより短い場合は通しでの航空券予約ができません。ただ最低乗り継ぎ時間の規定を満たしているからといって、絶対間に合うと保証してくれるわけではありません。到着便に大きな遅延があれば航空会社が振り替えなどしてくれますが、そうでない場合は原則として自己責任。ターミナル内で迷ってしまった、うっかり時間が過ぎてしまった、ということがないようにしましょう。