シドニー・タロンガ動物園、バスまたはフェリーで行く方法
オーストラリアを訪れたら一度は行ってみたいのが動物園。カンガルーやコアラなどオーストラリアならではの動物たちとの出会いは、旅の大きな楽しみになりますね。シドニーに動物園は複数ありますが、規模が大きくおすすめなのは何といってもタロンガ動物園。日本でいうなら東京の上野動物園、オーストラリアで一番歴史のある老舗動物園であり、コアラやペンギンと写真を撮るなどの体験イベントも充実しています。
タロンガ動物園の所在地は、シドニー中心部から湾を挟んで対岸のモスマンと呼ばれる地区、ここではそのアクセス方法について分かりやすく解説します。
目次
1.QVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング)からバスの100番に乗って
2.ハーバーブリッジを越えて、モスマン地区のタロンガ動物園正門前に到着
3.サーキュラーキーから公共フェリーF2番に乗って
4.海上からオペラハウスを眺めつつ、タロンガ動物園のフェリー口へ
5.コアラエンカウンターなどイベント予約をしたい場合はバスがおすすめ
1.QVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング)からバスの100番に乗って
シドニー中心部からタロンガ動物園への行き方、その1は市バスです。路線が決まっている地下鉄やトラムと比べて、慣れない海外の町でバスに乗るのは少しハードルが高いかもしれませんが、番号さえ間違わなければさほど難しいことはありません。始発はタウンホールに近接したショッピングセンターのQVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング)。QVBの周囲にはバス路線が多いですが、100番のバス停はQVB西側のヨークストリート(York Street)にあるStand-Dです。ウインヤード駅(Wynyard Station)近くのバス停(Clarence Street)から乗ることもできます。
時間帯にもよりますがおおむね10分に1本の頻度で運行しています。もちろん地下鉄と同じオパールカードが使えますので乗車時のタッチを忘れずに。
2.ハーバーブリッジを越えて、モスマン地区のタロンガ動物園正門前に到着
シドニー中心部シティを出発した100番の市バスは、全長1500メートルのハーバーブリッジを越えていきます。しばらく車線の多い道ですが、やがて右折してミリタリーロードと呼ばれる道に入ると、沿道にアーケードの商店街が続く郊外の町という雰囲気です。100番のバスは終点がタロンガ動物園。いくつもの停留所を過ぎ、地元の人たちが乗り降りしていきますが、そのままバスに乗っていれば問題なし。QVBからの所要時間はおよそ30分、やがて動物園の正門前に到着します。
3.サーキュラーキーから公共フェリーF2番に乗って
シドニー中心部からタロンガ動物園への行き方、その1は船です。世界3大美港の1つシドニーでは、地下鉄やバスと並んでフェリーが公共交通の一角を担っています。公共フェリーの発着はシティ北端のサーキュラーキー、近郊鉄道やトラムの駅も隣接したターミナルになっています。サーキュラーキーからF2番のフェリーがタロンガ行き。平日はおおむね30分に1本、土日祝は20分に1本とやや本数が多くなります。動物園の開園時間にあわせて、閉園後の夜遅い時間には運航がありません。
4.海上からオペラハウスを眺めつつ、タロンガ動物園のフェリー口へ
サーキュラーキーからタロンガ動物園まで、所要時間は12分。平日の朝と夕方のみモスマンベイに立ち寄る便がありますが、ほかは途中駅無しの直通です。なんてことはない短い時間の船旅ですが、嬉しいのはシドニー湾に面して建つオペラハウスを間近に見られること。陸側から眺めるのとは違った角度から、しかもフェリーが進むにつれて、複雑な形状をしたオペラハウスの屋根の見え方が少しずつ変化していって飽きません。
湾内であればさほど船が揺れることもありませんし、ついでにオペラハウス観光もできるというのが、フェリー利用の隠れた楽しみ方と言えるでしょうか。
5.コアラエンカウンターなどイベント予約をしたい場合はバスがおすすめ
さて。バスとフェリー、2つのアクセス方法を案内しましたが、ずばりどちらがおすすめでしょうか?所要時間を考えるとフェリーに軍配が上がりそうですが、ここで1つ気をつけたいポイントがあります。それは、バスが動物園の正門( Main Entrance)に到着するのに対して、フェリーは海沿いの裏手側(Lower Entrance)に到着することです。
もちろんどちらからでも入場に支障はないのですが、コアラとの記念撮影ができるコアラエンカウンターをはじめ、いくつかのイベントは当日朝、正門側にあるインフォメーションセンターで予約が必要です。フェリー口では予約することができません。もしフェリーで来た場合、正門までぐるりと15~20分ほど歩いていくか、あるいは238番のバスで移動となります。
たとえば行きはバスに乗って正門から入場し、帰りはフェリー側から退園し、オペラハウスを海上から眺めながら帰る、なんてふうに交通機関を使い分けて楽しむのもおすすめです。