ブルーマウンテンズ徹底ガイド、シドニーからおすすめ小旅行
シドニー郊外の世界自然遺産ブルーマウンテンズ。ただの青い山々?と侮るなかれ、展望台から望める景色は想像以上に視界が開け、はるか遠くまで広がる緑の海に圧倒されること請け合いです。オーストラリア最大の都市シドニーから半日程度の日帰りで訪れることができるブルーマウンテンズ、シドニーに数日滞在するのであれば訪れないのはもったいない。その見どころをご案内します。
目次
1.ツアーで行くか、電車で行くか、シドニーから片道2時間の小旅行
2.絶景の展望台エコーポイントと奇岩スリーシスターズ
3.ケーブルカー、それともゴンドラ? シーニックワールドで何に乗る?
4.時間があれば気軽なハイキングコースを歩くのもおすすめ
5.雰囲気のよい小さな町カトゥーンバに立ち寄ってみよう
1.ツアーで行くか、電車で行くか、シドニーから片道2時間の小旅行
シドニーからブルーマウンテンズへ行くには主に2つの方法があります。1つめはツアーに参加する方法。複数のツアー会社がシドニー発着のブルーマウンテンズ日帰り観光を催行しています。ワイルドライフ・シドニー動物園と組み合わせたプランや、公共交通路線から離れて個人では行きにくい断崖絶壁のキングステーブルを訪れるプランなどありますので、内容に応じて選んでもらうのがおすすめです。
もう1つは自力で電車で行く方法。シドニーのセントラル駅から拠点となるカトゥーンバ駅まで直通列車がありますので、それほど難しくはありません。片道2時間ほど、東京から富士山周辺を訪れるくらいの感覚でしょうか。詳しくは別の記事で案内していますので、ぜひご覧になってみてください。
ブルーマウンテンズ
シドニーから電車&バスで行く方法
シドニーからブルーマウンテンズへ日帰り小旅行、電車とバスを乗り継いでどうやって行く?
2.絶景の展望台エコーポイントと奇岩スリーシスターズ
ブルーマウンテンズを代表する見どころと言えば、まずはエコーポイント。青と緑の絶景が見渡す限り続く展望台で、電車&バスで来た場合は、エコーポイントのバス停を降りるともうすぐそこ、徒歩30秒で歓声があがります。なぜブルーマウンテンズと呼ばれるのか、その理由はコアラの好物として知られるユーカリの葉。ユーカリの葉から揮発する油分が太陽の光を受けて青くかすんで見えることから、その名がついたそうです。
ジャミソン渓谷をはさんで青々と広がる山と緑の景色、その眺望の広さと迫力は、かのグランドキャニオン(こちらは赤茶けた絶景ですが)をも彷彿とさせます。3つの岩が立ち並ぶスリーシスターズとあわせ、絶好の撮影スポットとなっています。
3.ケーブルカー、それともゴンドラ? シーニックワールドで何に乗る?
エコーポイントと並ぶブルーマウンテンズのアトラクションといえば、シーニックワールドです。名前からすると何やらテーマパークのようでもありますが、ブルーマウンテンズの景観を楽しむ3つの乗り物の総称としてシーニックワールドと呼ばれています。トロッコ列車で急斜面を行き来するケーブルカーのレールウェイ、84人乗りの大型ゴンドラで空中散歩を楽しむケーブルウェイ、そしてエコーポイント方面へのアクセスにも使える足元ガラス張りでスリリングなスカイウェイ。どれに乗ろうか迷ってしまいそうですが、いずれも共通チケットで乗車することができます。
4.時間があれば気軽なハイキングコースを歩くのもおすすめ
天気のいい日、なおかつ時間があるならぜひ試してほしいのはハイキングコース。ブルーマウンテンズには景色を楽しむたくさんのコースが設定されていて、歩きやすい服装と靴であれば、特別な装備も特段の体力も必要ありません。おすすめはしませんが、コースによってはサンダル履きでも歩けるレベル、もちろん子供連れでも年配者がいてもOKです。歩きやすいのはエコーポイントとシーニックワールドを結ぶ区間、途中に滝が流れている箇所もあり、世界各国から来た大勢の観光客も歩いているので道に迷う心配もありません。レールウェイで降りていった谷底にもコースがあるので、好きな人はぜひチャレンジしてみてください。
5.雰囲気のよい小さな町カトゥーンバに立ち寄ってみよう
最後にブルーマウンテンズ観光の拠点となる町カトゥーンバについて。駅に着いてバスに乗り、また帰り道はバスから降りて駅へ向かう。素通りしようと思えばできるのですが、できれば帰りの電車を1~2本遅らせて、のんびりカトゥーンバを散策するのもおすすめです。郊外の小さな町ですがひなびた印象はなく、世界遺産の玄関口として明るく華やかで、それでいて田舎の空気感に包まれたのどかさがあります。飲食店が多いのは、ブルーマウンテンズの観光帰りにランチをとったりお茶をする観光客が多いからでしょう。
和食系の店も多く、日本語の看板が並んでいるのを見かけたときは少々驚きました。大都会シドニーならいざ知らず、こんな郊外の町にも店があるということは、それだけオーストラリアの人にとって当たり前の選択肢になっているのでしょう。日本の田舎町にパスタ屋さんがあるのと同じなのかもしれません。