ブルーマウンテンズ、シドニーから電車&バスで行く方法
シドニー郊外の世界自然遺産ブルーマウンテンズ。ただの青い山々?と侮るなかれ、展望台から望める景色は想像以上に視界が開け、はるか遠くまで広がる緑の海に圧倒されること請け合いです。シドニーからブルーマウンテンズまでの距離はおよそ100キロ、ツアーで訪れるのが簡単ですが、電車とバスを乗り継いで個人で行くのも無理ではありません。アクセス方法をご案内します。
目次
1.まずはシドニーの中央駅、セントラル駅から出発
2.所要2時間の小旅行、"静粛車両(quiet carriage)"ってなんだ?
3.カトゥーンバ駅からは路線バス686番に乗って
4.3種類のライドが楽しいシーニックワールド、チケット購入場所に注意
5.簡単でお手軽なのはツアー利用、追加でどこへ行くのか要チェック
1.まずはシドニーの中央駅、セントラル駅から出発
ブルーマウンテンズ観光の出発はセントラル駅から。中心部シティの南側にあり、地下鉄でもトラムでも行くことができます。その名のとおりシドニー都市圏の交通の中心となる中央駅、大きな時計塔が建つ立派な駅舎が迎えてくれるでしょう。セントラル駅の構造は2階建て、1階には近郊電車のホーム、2階には中長距離電車のホームがあります。ブルーマウンテンズ線は2階から発着しますので、まずはカトゥーンバ方面の電車を確認してください。途中までしか行かない電車や、停車駅の少ない快速タイプの電車もあります。
気を付けたいのは便によって終着駅がまちまちなこと。路線の終点である Bathurs まで行く電車は少なく、Mount Victoria 行きや Katoomba 行きも多いです(どちらに乗ってもOK!)。気を付けたいのは、さらに手前の Springwood 止まりの電車もあること。 これに乗ってしまうと、結局次の電車を待つことになります。
ちなみにカトゥーンバは快速タイプの電車も停まりますので心配ありませんが、1つ手前の町ルーラ(Leura)も観光したい人は、快速通過駅になるのであわせて注意してください。
2.所要2時間の小旅行、"静粛車両(quiet carriage)"ってなんだ?
カトゥーンバまでは約2時間、快速電車だともう少し速いです。おおむね30分に1本の頻度で運行しています(上述のとおり途中止まりの電車に注意)。セントラル駅から50分ほどの駅Penrithくらいまでは住宅街が続き、やがて緑の多い郊外の景色に変わっていきます。地元の人たちの利用も多い路線ですので、シドニー市民の生活風景を見ながらの電車旅も楽しいですね。ボックスタイプのありふれた郊外電車ですが、特徴的なことが1つ。それは"静粛車両(quiet carriage)"の存在です。あちこちの国で、いろんな電車/列車に乗ったことがありますが、珍しいと思います。文字どおり「乗車中に音を出さない、静かにすることが求められる」車両です。
最初このことに気づかずにシートに座り、ごく普通の声量で喋っていたところ、乗り合わせた別の女性にそっと注意されました。スマホで通話することはもちろん、ヘッドホンの音漏れも、そして日常会話もダメなのですね。そそくさと別の車両に移動しました。
逆に言うと"静粛車両(quiet carriage)"でさえなければ、あるていど騒がしくてもよいという考えになるのでしょうか。意外と日本でもこの仕組みを導入すると、「赤ちゃんが泣いてうるさい」なんてアホなクレームもなくなり(気になる人は最初から静粛車両に乗ればいい)、よいのではないかと思えました。
3.カトゥーンバ駅からは路線バス686番に乗って
カトゥーンバ駅を降りると、駅前に小さなロータリーがあります。ブルーマウンテンズは少し距離が離れているので、バスに乗ることになりますが、実はバスは2種類あります。1つは観光客向けのホップオン/ホップオフバス、駅前にオフィスがあり、シーニックワールドがセットになったチケットもあります。効率よく巡りたい場合に便利です。
もう1つは路線バスで行く方法。686番のバスがエコーポイントやシーニックワールド方面へ行きます。ロータリーから駅前の道を少しだけ歩いた先に停留所があります。平日は15~30分間隔、週末は本数が増えておおむね10分ごとに発着します。エコーポイントまで10分、シーニックワールドまで15分ほどの道のりです。
もちろん帰るときは同じように、686番のバスでカトゥーンバ駅前まで行くことができますよ。
4.3種類のライドが楽しいシーニックワールド、チケット購入場所に注意
ブルーマウンテンズ内にはアトラクションとして、さらに3種類の乗り物があります。トロッコ列車のレールウェイ、空中からのパノラマを楽しめるケーブルウェイとスカイウェイです。共通チケットが販売されています。あらかじめ購入していたり、あるいはツアー参加で含まれていればよいのですが、現地で購入する場合に注意点があります。3種の乗り物が発着するシーニックワールドのメイン乗り場ではチケットを買うことができますが、それ以外の個々の乗り場(降り場)にはチケットオフィスも券売機もないことです。
チケット購入サイトのQRコードだけが掲示され、手持ちのスマートフォンでアクセスし、諸々の個人情報を登録の上でクレジットカード決済すれば買えるのですが、かなり面倒でした。デジタルが進むのは便利なのか、スマホがないと何もできなくなって不便なのか、悩ましい問題ですね…。
5.簡単でお手軽なのはツアー利用、追加でどこへ行くのか要チェック
以上、電車やバスを利用していく方法をご紹介しましたが、面倒だな、難易度高そうだなと感じた方は、ツアーを利用する方法もおすすめです。日本語ガイドが同行、あるいは英語ガイドのものも含めて複数のツアーが催行されています。ブルーマウンテンズへ行く途中にワイルドライフ・パークを訪れてコアラとの写真撮影ができたり、断崖絶壁の絶景が楽しめるキングステーブルに立ち寄ったり、コースによって内容が違いますので、比較して選んでみてはいかがでしょうか。