ロンドン塔&サザーク地区観光 テムズ川沿いを歩こう
街が広く見どころも多いロンドンですが、観光の中心となるのはやっぱり市内を流れるテムズ川。天気が良い日であれば、名だたる観光名所を訪ねながら、テムズ川沿いに散歩してみるのも気持ちがいいものです。世界遺産のロンドン塔を起点に、タワーブリッジを渡り、再開発が進むオシャレエリアのサザークまで、おすすめスポットをご案内します。
目次
1.牢獄や処刑場として使われた悲劇の城砦ロンドン塔
2.世界最大級のダイヤモンドに、動物園としての歴史も
3.重厚なタワーブリッジ、開くタイミングに出会えたらラッキー!
4.モダン建築が並ぶ最新オシャレエリア、サザーク
5.ミレニアムブリッジを渡るもよし、ロンドンアイまで歩くもよし
1.牢獄や処刑場として使われた悲劇の城砦ロンドン塔
テムズ川に面した四角いお城のような建物がロンドン塔。古くはローマ帝国時代に砦が築かれた場所で、その後1066年にウィリアム征服王がロンドンを守るための要塞として建築したそうです。周囲をぐるりと城壁が囲んでいて、チケット売り場や入口は西側にあります。地下鉄タワーヒル駅を降りて、テムズ川のほうへ歩いていけばすぐに分かるでしょう。
ロンドン塔の城壁は二重構造になっていて、まずは外壁と内壁の間、回廊となっているところを進みます。反逆者の門(トレイターズ・ゲート)や、血染めの塔(ブラディ・タワー)など、名前からしておどろおどろしい見どころが続き、ここがかつて牢獄であり処刑場であった歴史を思い起こさせます。
ブラディ・タワーをくぐり抜けて、いよいよ中に入りましょう。
2.世界最大級のダイヤモンドに、動物園としての歴史も
中庭の中心に四角四面のホワイトタワー、その奥に横長に広いジュエルハウスがあります。緑があり空間的に開けているので、いくらか明るい雰囲気がします。どちらも博物館になっていて、ホワイトタワーには甲冑や武具などの展示があるほか(日本から贈られた鎧兜もありました)、王族の結婚式が行われたセントジョン教会を見学することもできます。
ジュエルハウスはの前では、その名のとおり王室の宝物庫。衛兵が警備にあたっています。世界最大級530カラットのダイヤモンド「アフリカの星」が埋め込まれた王笏が展示されているので、見逃さないように。
時間があれば城壁に登って、ぐるりと歩いてみるのもおすすめ。城内および周辺を一望することができます。
ロンドン塔は王立動物園として使われていた時期もあり、動物たちのモニュメントや、動物園としての歴史を感じさせるコーナーもあります。たとえば下の写真、屋根の上に猿が座っているのが見えますか?
3.重厚なタワーブリッジ、開くタイミングに出会えたらラッキー!
ロンドン塔を出ると、目の前にタワーブリッジが見えます。テムズ川にかかる橋はいくつもありますが、その中でも重厚な美しさは随一です。タワーブリッジが完成したのは1894年、跳ね橋構造であり、河川交通が主役だった当時は1日に50回くらい上がったそうです。今でも車の交通を止めて、橋が開くタイミングがありますので、運が良ければ見られるかもしれません。
タワーブリッジの開閉スケジュール(英語)
開閉スケジュールは上記のサイトで確認することができます。毎日決まった時間というわけではなく、数日に1回程度だったりしますので、ロンドン滞在中にタイミングが合ったらラッキーです。4.モダン建築が並ぶ最新オシャレエリア、サザーク
タワーブリッジを渡って南岸へ行くと、整備された散歩道になっています。犬を連れたり、ランニングをしている人も多く見かけます。古い建物が多く残っているロンドンですが、テムズ川の南岸、サザークと呼ばれるエリアは再開発が進むオシャレエリア。独特な卵型の形状をした市庁舎や、高さ310メートルで西ヨーロッパ一の高層ビルであるザ・シャードなど、モダンな建物が次々と視界に飛び込んできて飽きません。
倉庫を改装してショップやレストランにしたヘイズ・ギャレリア、400年前の建築様式で蘇ったシェークスピア劇場、現代アート美術館のテートモダンなど見どころも多いので、興味にあわせて立ち寄ってみてください。
5.ミレニアムブリッジを渡るもよし、ロンドンアイまで歩くもよし
サザークを歩いた後は、2000年に完成したミレニアムブリッジを渡って、セントポール大聖堂やシティ方面へ行ってもよいですし、そのまま再開発されたミレニアムマイルを歩いて、大観覧車のロンドンアイを目指してもよいですね。仮にタワーブリッジからロンドンアイまで歩くと、距離にしておよそ3.5キロ。のんびり休憩や買い物をしながら歩いて、半日コースになるでしょうか。
もちろん途中で地下鉄に乗ることもできます。ロンドン橋たもとのロンドン・ブリッジ駅をすぎると、テムズ川の南岸沿いには駅が少なくなりますのでご注意を。