イギリスドライブその3/環状交差点(ラウンドアバウト)やバンプに気を付けて
イギリスは鉄道発祥の国。鉄道網が発達していますので、レンタカーのお世話になる人は少ないかもしれません。ただ古い町並みで知られるコッツウォルズ地方など、交通不便な地域があるのも事実、ツアーで訪れることのできる場所は限られていて、希望に合わないケースもあるかもしれません。イギリスドライブのポイント、最後は気になるところ、環状交差点や駐車場について解説します。
目次
8.1マイルは1.6キロ、カーナビを活用して快適ドライブ
9.日本では少ない環状交差点(ラウンドアバウト)やバンプに注意
10.ガソリンスタンドはセルフ、駐車場はコイン式のものが多い
8.1マイルは1.6キロ、カーナビを活用して快適ドライブ
日本と同じ左側走行のイギリスですが大きく違うところがいくつかあります。1つめは距離表示がキロメートルではなくマイルであること。距離の近いところの場合、フィートで書かれているケースもあります。1マイルは約1.6キロ、1フィートは約0.3メートルです。次の目的地までの距離が「50」と書いてあったらあと80キロ、モーターウェイの速度制限は通常「70」なので時速112キロとなります。A番号の幹線道路は時速60マイル(96キロ)、B番号の道路は時速30マイル(48キロ)が多いようです。
また、たいていのレンタカーはカーナビ付きです。日本語対応のものは少ないかもしれませんが、英語でも使われる語句は決まっているのでさほど難しいことはないでしょう。モーターウェイを走っているときはインターチェンジの場所を知らせてくれたり、都市部であれば一方通行などのナビをしてくれるので、大いに活用してください。
9.日本では少ない環状交差点(ラウンドアバウト)やバンプに注意
続いて日本と異なるのは環状交差点(ラウンドアバウト)の存在。イギリスでは信号機のある十字路よりも、環状交差点が多く使われています。時計回りが大原則で、速度を落として合流、そして行きたい方向の分岐で離脱をしていきます。カーナビ付きの場合「2つめで出なさい」のようにアナウンスしてくれます。都市部で交通量の多い環状交差点になると、慣れるまでちょっと大変かもしれません。交差点内が二重三重のレーンになっていることもあり、次の分岐で離脱する車は外側(左側)のレーンを行くのですが、内側(右側)に入ってしまうと、出づらいことも…。うまく離脱できなかったときは、もう一周すればOKです。
また、住宅地など町中に入る手前にはバンプと呼ばれる道路上の隆起があります。わざと道に凸凹をつくって、車を減速させる仕組みです。歩行者を守るためでもあり、日本でも今後導入が増えていくかもしれません。スピードを落とさずに通過すると危険ですので、必ず徐行するようにしてください。
10.ガソリンスタンドはセルフ、駐車場はコイン式のものが多い
ガソリンスタンドは和製英語、英語ではガスステーションという、なんて学校で習ったことがあるかもしれません。ただガスステーションはアメリカ式の呼び方、イギリスではガソリンをペトロールといい、ガソリンスタンドはペトロールステーションと呼ばれます。セルフ式が主流、ディーゼル車も多いので、給油の際は間違えないように気を付けてください。市街地、あるいは郊外の観光地でも、駐車場が有料なケースは多いです。たいていパーキングメーターが設置されていて、チケットをフロントガラスのところに置いておけばOKです。古いマシンだとクレジットカードが使えず、コインが必要な場合もあります。キャッシュレスの時代ですが、少し小銭を用意しておいたほうが便利かもしれません。
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