イギリスドライブその1/レンタカーは日本で予約? チャイルドシートは?
イギリスは鉄道発祥の国。鉄道網が発達していますので、レンタカーのお世話になる人は少ないかもしれません。ただ古い町並みで知られるコッツウォルズ地方など、交通不便な地域があるのも事実、ツアーで訪れることのできる場所は限られていて、希望に合わないケースもあるかもしれません。イギリスドライブのポイント、まずは準備編、出発前に日本ですべきことについて解説します。
目次
1.予約は日本で、保険はフルカバーがおすすめ
2.国際免許証を取得、日本の運転免許も旅行に持参すること
3.気を付けたい子供のルール、チャイルドシートは身長135センチ未満で
4.走行計画を立てよう、無理なスケジュールは禁物
1.予約は日本で、保険はフルカバーがおすすめ
レンタカーは日本で予約しておいたほうが無難です。ハーツ、エイビス、ダラーレンタカーなどの大手であれば、日本語サポートもあって安心ですし、旅行会社を通じてツアーを予約したり、飛行機やホテルを手配しているのであれば、あわせてレンタカー予約も依頼するとよいでしょう。予約の必要事項は、日程、車種、貸出地と返却地、そして保険などの諸条件について。ヨーロッパはマニュアル車が主流のため、オートマ車がよいばあいは、その点も確認を忘れずに。
保険については自由に選ぶ安いプランもありますが、よほど慣れている場合を除いてフルカバーがおすすめ。対人対物はもちろん、車両保険、搭乗者保険など、ひととおりの補償が含まれているものを選びましょう。
気を付けたいのはドライバーが複数の場合。主たる契約者のほか追加ドライバーの登録が必要なケースがあります。後述しますが、子供がいる場合はチャイルドシートが必要かどうかの確認も忘れずに。
2.国際免許証を取得、日本の運転免許も旅行に持参すること
続いて国際免許証を取得しましょう。申請にあたっては特別な条件や試験などは無く、所定の運転免許センターへ行けば、即日で手続きできます。注意点としては国際免許の有効期限が1年間であること、そして日本の運転免許証も現地で必要であることです。国際免許はあくまで日本の免許証の翻訳版という位置づけのため、原本である日本の免許がないと、海外でレンタカーを借りたり、運転することができないのです。
実際のところ、海外で日本の運転免許証を見せろと言われたケースは少ないのですが、一度だけ、隣のブースで本国の免許証が無い(国際免許証のみだった)ために、レンタカー貸出を断られているという場面を目撃したことがあります。くれぐれも忘れないようにしてください。
3.気を付けたい子供のルール、チャイルドシートは身長135センチ未満で
家族旅行で子供がいる場合、チャイルドシートの条件に注意です。日本の場合は6歳未満に義務付けですが、国が違えばルールも異なります。身長や体重によって規定されている場合もあります。イギリスの場合は次のとおりです。国 | 3歳未満 | 3歳以上~12歳未満 | 全員 |
---|---|---|---|
イギリス | チャイルドシート必須 | 身長135センチ未満はチャイルドシート必須 | シートベルト必須 |
<参考> 世界各国のシートベルト&チャイルドシート着用条件(JAFのページ)
12歳未満で身長135センチを越えている場合は、必ずしもチャイルドシートが必要ではありません。平均的な身長のお子さんですと、小学3~4年生くらいが目安になるでしょうか。
チャイルドシートはイギリスの安全基準を満たしていれば日本から持参することもできますが、レンタカーとあわせて借りるほうが無難でしょう。チャイルドシートが必要な子供が複数いる場合、人数分を借りられるのか、車の大きさ的に取り付けできるのか、あわせて注意が必要です。
4.走行計画を立てよう、無理なスケジュールは禁物
日本出発前に、あらかじめ走行計画を立てておくことも肝腎です。旅行会社に尋ねたり、ガイドブックやグーグルマップなどを参考にしながら、無理のないスケジュールを組み立ててください。注意したいのはガイドブックに「車で3時間」と書いてあるようなケース。実際は休憩時間が必要だったり、都市部を抜けるのに渋滞があったり、慣れない道で余計に時間がかかります。天候が悪いケースもありますし、夜間の走行も極力避けたほうがいいでしょう。
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