イギリスの美しい田舎コッツウォルズ おすすめの村&マナーハウス
ロンドンから日帰り、あるいは1泊2日の観光先として人気なのは、のどかで美しい田園風景が広がるコッツウォルズ。多くの村が点在している一方で、交通機関が充実しているわけではなく、効率よく訪れるのはなかなか難しいところ。その中で特におすすめの村と、ぜひとも訪れたいマナーハウスについてご紹介します。
目次
1.ロンドンからツアー利用、もしくはレンタカーで
2.水路沿いに家並み続くボートン・オン・ザ・ウォーター
3.イギリスで一番美しい村バイブリー
4.古い街並みが最も残されている村カッスルクーム
5.マナーハウスでアフタヌーンティーもいいね
1.ロンドンからツアー利用、もしくはレンタカーで
コッツウォルズを訪れる方法は3つあります。1つはロンドンからツアーを利用する方法です。日帰りあるいは1泊2日の日本語ツアーも催行されていますし、英語ツアーもあります。コッツウォルズ地方は広く、ツアーによって訪れる村の組み合わせが違いますので、興味のあるところが含まれているかどうか、確認して選ぶのがよいでしょう。
2つめは公共の交通機関を利用する方法ですが、これはけっこう大変です。時間に余裕があってのんびり巡りたい場合におすすめです。モートン・イン・マーシュやチェルトナムといったコッツウォルズ地方の拠点となる町まで、ロンドンのパディントン駅から列車で1時間半~2時間ほど。あとは公共のバスやタクシーなどの利用となります。
3つめはレンタカー。自由に好きなところを回りたい場合はおすすめです。海外の運転に不慣れな場合は心配もあると思いますが、イギリスは日本と同じ右ハンドルですので、それほど難しくはありません。イギリスでのレンタカー利用については、また別記事で解説したいと思います。
2.水路沿いに家並み続くボートン・オン・ザ・ウォーター
コッツウォルズ地方の中でも人気が高く、ツアーにも含まれることが多いのが、ボートン・オン・ザ・ウォーターです。名のとおり村の中心に川が流れ、その両側に家並みが続いています。川に架かるいくつかの橋が、格好の撮影スポットです。村の規模は比較的大きく、クラシックカーを集めた博物館や、村の9分の1サイズの模型が楽しいモデルビレッジなどの見どころがあります。モデルビレッジの中に、さらに小さなモデルビレッジがありますので、訪れた際にはぜひ探してみてください!(笑)
小さな教会や郵便局、飲食店やお土産屋さんなどが並び、観光客も多くて賑やかです。村はずれにはスーパーもありますので、レンタカーで訪れる場合などは便利ですよ。
3.イギリスで一番美しい村バイブリー
モダンデザインの父と呼ばれるイギリスの芸術家ウィリアム・モリスが暮らし、「イギリスで一番美しい村」と呼んだのがバイブリーです。ボートン・オン・ザ・ウォーターなどに比べると村の規模は小さく、コルン川に沿ってマスの養殖場や水車小屋があります。時間があれば、名物のマス料理でランチもよいですね。
川に架けられた橋を渡ると、散歩道になっていて、14世紀に建てられた石造りの住宅が集まる一角があります。アーリントン・ロウと呼ばれるバイブリー一番の見どころであり、撮影スポットにもなりますが、地元の人にとっては普段の生活の場でもありますので、くれぐれもマナーは守って歩きましょう。
4.古い街並みが最も残されている村カッスルクーム
コッツウォルズ地方の他の村々から、少し距離が離れているため、訪れるのはやや面倒がありますが、「イギリスで最も古い街並みが保たれている村コンテスト」で、何度も表彰されているのが、ここカッスルクームです。村は小ぢんまりとしていて小さく、数分で歩いて回れるほどの広さですが、3本の通りが交差する村の中心マーケットクロス周辺は、中世の景観そのもの。かつてこの場所で、村の市場が開かれていたことから、そう呼ばれているそうです。
17~18世紀の家並みが当時そのままに保存され、観光客も比較的少ないので、のんびりと散策するのがおすすめです。
5.マナーハウスでアフタヌーンティーもいいね
貴族の館や修道院を改装して、宿泊施設やレストランとしたのがマナーハウス。コッツウォルズ地方には多くのマナーハウスが残されていますので、旅行プランに含めてみるのもおすすめです。マナーハウスに泊まることのできる1泊2日ツアーもありますし、日帰りツアーの行程でマナーハウスでのアフタヌーンティーが付いたものもありますので、選んでみるとよいでしょう。ドレスコードが求められる場合がありますので、確認を忘れずに。
写真はカッスルクームのマナーハウスです。14世紀の領主の館で、その敷地はなんと村よりも広く、周囲に庭園が広がっています。
泊まることもできますし、日帰りでお茶だけの利用も可能です。中世の貴族が暮らした豪華な部屋で、優雅にティータイムはいかがですか?