アムステルダム・スキポール空港で特急タリスに乗り換える方法
ヨーロッパでも有数の、乗り継ぎが便利な空港と言われるアムステルダムのスキポール国際空港。実は飛行機だけでなく、特急列車にも乗りかえられるってご存知ですか?国際列車のタリス(Thalys)がスキポール空港に直接乗り入れしており、隣国のベルギーやフランスへ、そのまま移動することができます。しかも、あらかじめ航空券と連動してタリスの予約ができるため、万一飛行機が遅延したような場合も、振替ができるので安心です。
ここでは気になる、スキポール空港での乗り換え方法について詳しくご説明いたします。
目次
1.列車の予約も航空券と同じ1枚のEチケットで
2.スキポール空港に到着、まずは荷物を受け取って入国審査
3.鉄道オフィスでチケットを引き替えて、地下の発着ホームへ
4.発着ホームは直前にならないと決まらない?
5.ロッテルダム、アントワープに停車し、ブリュッセルまでは1時間半
1.列車の予約も航空券と同じ1枚のEチケットで
たとえばKLMオランダ航空でブリュッセル行きのチケットを買うと、アムステルダム~ブリュッセル間は列車利用となる場合があります。列車に航空便名が付けられコードシェア(共同運行)になっているのです。下記のEチケットをご覧ください。赤線部、たしかにアムステルダム⇒ブリュッセルの区間が、列車になっていることが分かります。
日本で出発の際、このEチケットの事例だと成田空港でチェックインですが、そのときは成田⇒アムステルダム間のみの搭乗手続きになります。預け荷物もアムステルダムまでです。
通常、同じ航空券での乗継の場合、以遠の区間もあわせてチェックイン(=スルーチェックイン)できることが多いですが、今回は列車ですので、アムステルダム⇒ブリュッセル間は、改めてアムステルダムのスキポール空港で手続きをする必要があるのです。
お手持ちの航空券や行き先、予約方法によって異なる場合もありますので、念のため、成田で出発の際にチェックインカウンターの係員にも確認してみてください。
2.スキポール空港に到着、まずは荷物を受け取って入国審査
無事アムステルダムのスキポール空港に到着したら、"Transfer" つまり乗換のほうではなく、"Exit" つまり出口、入国手続きのほうに進みましょう。ターンテーブルで荷物を受け取り、税関審査や入国手続きを経て、そのまま出口へ。
空港ターミナル1階の到着ホールは、カフェやブティックなどのお店が並んでいますが、向かって左手に進むと、鉄道オフィスが見えてきます。 Train Ticket & Services と大きく書いてあるので、すぐに分かると思います。
3.鉄道オフィスでチケットを引き替えて、地下の発着ホームへ
ずらり並ぶ有人カウンターのうち右側は国内区間、左側が国際区間です。ここでEチケットを提示すると、鉄道のチケットに引き換えてもらえます。何号車の何番席なのか確認しましょう。
スキポール空港の鉄道駅は、到着ターミナルから、そのままエスカレーターを降りた地下1階にあります。本当に空港と直結しているので、すぐに分かりますし、移動時間もほとんどかかりません。
4.発着ホームは直前にならないと決まらない?
ちなみに発着ホームは、5番線もしくは6番線。同じホームのどちら側に来るのか、直前にならないと決まらないことが多いようです。駅の電光掲示で、リアルタイムに案内が表示されます。次の写真、下から2番目の段に表示されている 17:34発の Paris-Nord(パリ北駅)行きが、国際特急のタリス(Thalys)です。始発ではなく、空港駅での停車時間はそれほど長くありませんので注意しましょう。
5.ロッテルダム、アントワープに停車し、ブリュッセルまでは1時間半
国際特急タリスは赤色を基調としたデザインで快適。大きな荷物を置くスペースもありますし、車内では Wifi も使えます。アムステルダム中央駅 ⇒ スキポール空港駅 ⇒ ロッテルダム ⇒ アントワープ ⇒ ブリュッセル南駅 ⇒ パリ北駅 の順に停車していきます。ブリュッセルまでは所要時間およそ1時間半です。途中検札が来たらチケットを見せましょう。
やがてブリュッセル南駅に到着します。フランス語で Midi 駅、オランダ語で Zuid 駅、とも呼ばれます。ブリュッセルには中央駅や北駅もありますが、国際列車のターミナルは南駅なんです。イギリスのロンドンへ行く特急ユーロスターも発着する国際的なターミナル駅となっています。
在来線あるいは地下鉄に乗り換えて、市内各地へのアクセスも便利です。
いかがでしたか? 飛行機からそのまま空港で乗り換えができる国際列車の旅、スムーズかつ便利ですので、ぜひ利用してみてください。