ベルサイユ宮殿徹底ガイド、離宮トリアノンもあわせて見どころ紹介
パリを代表する見どころの1つベルサイユ宮殿。庭園や離宮を含めるととにかく広く、ひととおり見て回ろうと思うと時間もかかります。半日で本館のみを見るか、あるいは1日じっくり観光するか。本記事を参考にしながら考えてみてください!
目次
1.個人で行くか、ツアーで行くか、おすすめは?
2.まずは宮殿本館へ。オーディオガイドを借りよう
3.鏡の回廊や王妃の寝室、観たいところを重点的に
4.とにかく広大な庭園。徒歩30分でグラン・トリアノンへ
5.マリー・アントワネットが愛したプチ・トリアノン
1.個人で行くか、ツアーで行くか、おすすめは?
ベルサイユはパリ中心部から20キロほど離れた郊外にあり、訪れる方法は大きく分けて2つあります。1つは旅行会社のツアーを利用する方法。本館のみを訪れる半日ツアーのほか、離宮トリアノンを訪れるプランや、季節によって夜間のライトアップ噴水ショーを観るツアー、あるいはルーブル美術館など他の見どころとセットになったコースもありますので、興味に応じて選んでみるのがよいでしょう。
ツアーのメリットは、言葉などの不安があっても問題なく、かつ効率的に観光ができること。一方で個人で訪れるのは、ある程度旅行慣れして、かつ時間に少し余裕があるという場合におすすめです。公共交通を利用してベルサイユへ行く方法は、別の記事で案内していますので、ぜひご覧になってみてください。
ベルサイユ宮殿への行き方
高速鉄道RER&近郊電車に乗って
パリからベルサイユへ、電車で行くなら3路線。乗車駅やルート、利便性の違いを解説します。
2.まずは宮殿本館へ。オーディオガイドを借りよう
ベルサイユ宮殿に到着すると、すでに行列ができているケースが多いと思います。前もってチケットを予約していない場合は、向かって左手にあるチケットオフィスで先に購入をする必要があります。私たちが訪れたときで、入場までの時間は20分ほどでした。ツアー利用の場合や、時間指定の予約をしている場合は、優先的な入口を利用することができます。ただし公共交通を利用する場合など、時間を読めないケースもありますので注意してください。
宮殿内に入場したら、まずはオーディオガイドのレンタルから。レンタル代は入場料に含まれています。
ちなみに本館&庭園のみで18ユーロ、離宮トリアノンも含めたパスポートが20ユーロ、18歳未満の子供は無料です。無料の子供もオーディオガイドを借りることができますので、小学生以上で理解ができる年頃であれば、個別に借りるのもよいですね。部屋ごとに番号が決まっており、その番号を入力すると音声ガイドを聴ける仕組みになっています。
3.鏡の回廊や王妃の寝室、観たいところを重点的に
ベルサイユ宮殿の部屋数はおよそ700。とてつもなく大きいのですが、順路はほぼ決まっていますので、ヒトの流れに沿って行けば、ひととおり見どころを押さえることができます。まずは北翼棟、王室礼拝堂から見学スタート。回廊を通り、階段を上って本館棟へ。ここから巨大天井画のあるヘラクレスの間や、王侯貴族をもてなすサロンとして使われた豊穣の間、その名の通り戦いがテーマの戦争の間など、豪華絢爛な部屋が続きます。
庭園を正面に望む本館棟の中央部に位置するのが、最も有名な鏡の回廊です。全長73メートル、357枚の鏡がはめ込まれているそうです。隣接して王の寝室もあります。
鏡の回廊を出ると後半戦、可愛らしい装飾で飾られた王妃の寝室や、大膳式の間に飾られたマリー・アントワネットの肖像画が見どころです。戴冠の間には、ナポレオン1世の戴冠式の絵が飾られています。
ガイドブックには所要2時間と書かれていますが、見学ペースによっては1時間余りで回ることもできるでしょうか。時間を節約したい場合は、興味のある部屋に絞って、進んでいくとよいかもしれません。
4.とにかく広大な庭園。徒歩30分でグラン・トリアノンへ
宮殿の見学を終えると、南翼棟側から庭園に出ることができます。面積は100万平方メートル、東京ドーム20個分以上といわれ、地平のかなたまで続くような広さがあります。プチトランのほか、季節によってレンタサイクル、ボートなどの交通手段もあります。宮殿から真っすぐラトーヌの泉、アポロンの泉を経て、グラントリアノンまでは徒歩でおよそ30分の道のりです。
グラン・トリアノンはルイ14世が建てた離宮。美しいピンクの大理石で飾られた回廊が印象的で、その後ナポレオン1世や皇后マリー・ルイーズの住居としても使用されたところです。
5.マリー・アントワネットが愛したプチ・トリアノン
グラン・トリアノンから徒歩5分くらいで、プチ・トリアノンに着きます。宮殿生活に疲れたマリー・アントワネットが、田園風景を模して造らせ、ここでの子供たちとの暮らしを楽しんでいたといわれています。壁の装飾から天井画までギラギラしていた宮殿に比べると、全体として小ぢんまりと可愛らしい装飾で、当時の食器類や台所設備などの展示もあり、いくらか生活感を感じさせてくれます。ベッドにせよ椅子やテーブルにせよ、女子が好きそうな雰囲気が満載です。
プチ・トリアノンから再び宮殿本館までは、やはり歩いて30分ほどかかります。出口は別にもあり、他のところから出ることも可能です。ベルサイユ宮殿の本館だけであれば2時間、さらに離宮も見学すると、少なくともやはりプラス2時間は見ておいたほうがよいでしょう。