モンサンミッシェル完全攻略 見どころ&おすすめ撮影スポット
海に浮かぶ修道院モンサンミッシェル。世界有数の絶景スポットは、思いのほか大きいです。パリから日帰りツアーで訪れる人、1泊2日で訪れる人、様々だと思いますが、特に日帰りで行く場合はモンサンミッシェルに滞在できる時間が限られています。効率よく見どころを巡る方法や、絶景撮影ポイントなどご案内します。
目次
1.対岸と島を結ぶ無料シャトルバスは早朝から深夜まで運行
2.表参道グランド・リュ、そぞろ歩きしながら坂道を上って
3.修道院に入場、西のテラスは一番の絶景ポイント
4.大広間に、緑鮮やかな中庭、想像以上に広いんです
5.2階はちょっと怖い? 牢獄に、謎の部屋、出口まで約1時間
6.対岸と島をつなぐ橋は、のんびり歩いて30分
1.対岸と島を結ぶ無料シャトルバスは早朝から深夜まで運行
ツアー利用でも、個人で行くにしても、モンサンミッシェルでまず最初に到着するのはインフォメーションセンター。この前から無料のシャトルバスが発着しています。日の出前の朝早くから深夜24時くらいまで、5~10分程度の間隔で頻繁に運行していますので、いつでも手軽にすぐ乗ることができます。インフォメーション前を出発すると、対岸ホテルエリアの2箇所(ホテル・メルキュールの付近と、ルレ・サンミッシェルの付近)に停車し、島まではおよそ10分ほどの道のりです。
島の目の前まで行くわけではなく、橋の終点の少し手前でバスは停車します。少し歩く必要があるのですが、このあたりからの修道院の眺めが素晴らしいので、たいていの乗客はまっすぐに歩き始めるのではなく、たいていカメラを構えて写真を撮り始めます。第1の絶景ポイントです。
2.表参道グランド・リュ、そぞろ歩きしながら坂道を上って
橋の終点まで来ると、いよいよモンサンミッシェルは目の前です。石造りのゲートをくぐって、さあ中に入りましょう。モンサンミッシェルは厳密にはお城ではありませんが、さながらそこは中世の城下町。まず最初に老舗ホテルのラ・メール・プラールが現れます。併設されたレストランは、名物のオムレツ発祥のお店として有名です。向かいには売店があり、ジュースやサンドイッチを売っていますので、小腹が空いていたらここで何か買うのもいいですね。
王の門をくぐり、郵便局の前を過ぎると、道はゆっくり左にカーブしながら上っていきます。グランドリュと呼ばれる参道に沿って、レストランやお土産店が建ち並んでいてとても賑やかです。まるで剣と魔法のRPGの世界のような雰囲気、周りの人に気をつけながら、あちこち写真を撮りたくなる道だと思います。
ちなみに日が暮れて夜になると、一部の飲食店を除いて店は閉まり、歩いている人も少なく閑散としてくるのですが、そんな静かな夜の雰囲気もまた格別です。モンサンミッシェルに1泊する人は、ぜひ夜のグランド・リュも楽しんでください!
3.修道院に入場、西のテラスは一番の絶景ポイント
ぐるっとグランド・リュを歩き、坂を上り詰めると、やがて道は階段になり、修道院の入口に到着します。寄り道せずに歩けば、島の入口から10分ほどでしょうか。ここで入場券を買って、中に入っていきます。修道院は3階建て。入口は1階にありますが、そこから大階段を上って、まずは一気に3階へ。最初の見どころである西のテラスに出ます。
モンサンミッシェル一番の絶景ポイント、西のテラス。西と名前が付いていますが、南側にも広く展望が開けており、眼下には島内の町並み、橋、そして対岸の景色が続いています。西側には広々とした干潟の景観、潮の満ち引きにもよりますが、干潟ツアーの参加者が歩いている様子が眺められたりします。
修道院の尖塔も、テラスからは間近に見ることができます。尖塔のさらに先頭に付いている金色の像は、大天使ミカエル。カモメたちが周囲を飛び回っていました。
4.大広間に、緑鮮やかな中庭、想像以上に広いんです
西のテラスの見学が終わったら、いよいよ修道院の内部探検です。中はかなり広く、迷路のように入り組んで多くの部屋がありますので、もし日帰りで時間が決まっているような場合は、ここで念のため時間を確認しておくのが無難です。まず修道院付属教会。標高80メートルの岩山の頂上に建設された教会で、創建は11世紀初頭だそうです。天井は高く、広く、よくこんな場所に造ったものだと感心させられます。
続いて修道士の祈りや瞑想の場として使われたという回廊。私は冬に訪れたのですが、色鮮やかな芝生の緑がとても印象的でした。個人的には西のテラスと並ぶ、モンサンミッシェルのお気に入りポイントです。ラ・メルヴェイユと呼ばれる修道士たちの食堂など生活空間を通り、階段を下って2階へ。
5.2階はちょっと怖い? 牢獄に、謎の部屋、出口まで約1時間
2階部分にはサンマルタン礼拝堂や、修道院が牢獄として使われていた頃に設置されたという大車輪、無数の柱が上階を支える騎士の間などの見どころが続きます。外光が差し込みづらく、全体的に薄暗い箇所が多いので、足元には気をつけましょう。真っ暗で何も見えない謎の空間(?)もありました。さらに螺旋階段を下っていくと、突然明るい部屋に。土産物が並ぶコーナーで、ここから外へ。修道院の外壁に沿ってぐるりと半周歩くと、元の場所に戻って出口になります。
観光ペースは人それぞれと思いますが、入口の券売所からおよそ1時間の観光でした。西のテラスでの滞在時間を短めにすると、もう少し早く回ることもできますし、教会や回廊などをゆっくり見て回ると、さらに時間がかかるケースもあるでしょう。ご参考まで。
6.対岸と島をつなぐ橋は、のんびり歩いて30~40分
修道院の観光を終えた後は、グランド・リュのお店を回ってもいいですし、島の周囲を囲む外壁の塔を巡ってもよいでしょう。対岸に戻るには再びシャトルバスに乗れば簡単ですが、時間があるならおすすめは橋を歩いて渡ること。距離にしておよそ2キロ、30~40分あれば行くことができます。
朝、昼、夕方、そして夜。時間帯によっても異なる姿を見せてくれるのがモンサンミッシェルの魅力。いずれにせよ橋の上は、人通りもそれほど多いわけではなく、催行の撮影スポットです。修道院をバックに、いろんなポーズをとって写真を撮るのも楽しいかもしれません。