フランスドライブその3/環状交差点(ラウンドアバウト)やバンプに気を付けて
日本と並ぶ新幹線大国、超特急TGVを擁するフランス。鉄道網が発達していますので、レンタカーのお世話になる人は少ないかもしれません。ただモンサンミッシェルやロワール地方など、交通不便な地域があるのも事実、ツアーで訪れることのできる場所は限られていて、希望に合わないケースもあるかもしれません。フランスドライブのポイント、最後は気になるところ、フランス語表記や環状交差点について解説します。
目次
8.フランス語の標識は難しい? カーナビを活用して快適ドライブ
9.日本では少ない環状交差点(ラウンドアバウト)やバンプに注意
10.ガソリンスタンドはセルフ、駐車場はコイン式のものが多い
8.フランス語の標識は難しい? カーナビを活用して快適ドライブ
フランスは当たり前ですがフランス語。言葉が分からないとドライブも大変ではないかと、心配する人もいるかもしれません。たしかに街角の標識や看板のフランス語が分からない、といったことはありますが、実際のところ運転にそれほど困るということはありません。道路標識は言語に関係なく認識できるようになっていますし、距離や速度制限の表示は日本と同じキロメートルです。しいて言えば、下記に示すような単語を覚えておくと便利かもしれません。
日本語 | 東 | 西 | 南 | 北 | 左 | 右 |
---|---|---|---|---|---|---|
フランス語 | est | ouest | sud | nord | gauche | droite |
日本語 | 停止 | 有料 | 入口 | 出口 | 駐車場 | 渋滞 |
フランス語 | arrêt | péage | entrée | sortie | parking | bouchon |
日本語 | 戻る | 迂回路 | サービスエリア | |||
フランス語 | retour | déviation | aire de service |
また、たいていのレンタカーはカーナビ付きです。日本語対応のものは少ないかもしれませんが、英語(またはフランス語)でも使われる語句は決まっているのでさほど難しいことはないでしょう。オートルートを走っているときはインターチェンジの場所を知らせてくれたり、都市部であれば一方通行などのナビをしてくれるので、大いに活用してください。
9.日本では少ない環状交差点(ラウンドアバウト)やバンプに注意
続いて日本と異なるのは環状交差点(ラウンドアバウト)の存在。フランスでは信号機のある十字路よりも、環状交差点が多く使われています。反時計回りが大原則で、速度を落として合流、そして行きたい方向の分岐で離脱をしていきます。カーナビ付きの場合「2つめで出なさい」のようにアナウンスしてくれます。都市部で交通量の多い環状交差点になると、慣れるまでちょっと大変かもしれません。交差点内が二重三重のレーンになっていることもあり、次の分岐で離脱する車は外側(右側)のレーンを行くのですが、内側(左側)に入ってしまうと、出づらいことも…。うまく離脱できなかったときは、もう一周すればOKです。
ちなみにフランスで一番有名な環状交差点といえば、そう、パリのシンボル凱旋門です。星を意味する「エトワール凱旋門」と呼ばれ、ここを中心に星の輝きのように放射状に道路が伸びているのですが、その数なんと12本。驚異の12差路・環状交差点なんです。
また、住宅地など町中に入る手前にはバンプと呼ばれる道路上の隆起があります。わざと道に凸凹をつくって、車を減速させる仕組みです。歩行者を守るためでもあり、日本でも今後導入が増えていくかもしれません。スピードを落とさずに通過すると危険ですので、必ず徐行するようにしてください。
10.ガソリンスタンドはセルフ、駐車場はコイン式のものが多い
フランスのガソリンスタンドはほとんどがセルフ式です。軽油(Gazole)、無鉛(Sans Plomb)、さらにオクタン価によって95(レギュラー)、98(ハイオク)と数字で表記されているケースもあります。市街地、あるいは郊外の観光地でも、駐車場が有料なケースは多いです。たいていパーキングメーターが設置されていて、チケットをフロントガラスのところに置いておけばOKです。古いマシンだとクレジットカードが使えず、コインが必要な場合もあります。キャッシュレスの時代ですが、少し小銭を用意しておいたほうが便利かもしれません。
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