フランスドライブその2/右側走行どうする? 高速道路の乗り方は?
日本と並ぶ新幹線大国、超特急TGVを擁するフランス。鉄道網が発達していますので、レンタカーのお世話になる人は少ないかもしれません。ただモンサンミッシェルやロワール地方など、交通不便な地域があるのも事実、ツアーで訪れることのできる場所は限られていて、希望に合わないケースもあるかもしれません。フランスドライブのポイント、続いては現地走行編、気になる右側走行、高速道路の仕組みはどうなっている?
目次
5.左ハンドル、右側通行、意外と早く慣れるかも?
6.高速道路は区間によって有料、サービスエリアも立ち寄りたい
7.一般国道はN、さらにローカルな地方道はD
5.左ハンドル、右側通行、意外と早く慣れるかも?
最初に押さえておくべきは交通ルールの違いでしょう。まずはみなさんご存じのとおり、フランスでは車は左ハンドル、日本とは逆の右側走行です。難しく感じられるかもしれませんが、これは意外と早く慣れます。不安な人はレンタカーを借りたとき、その敷地内を徐行運転で回ってから、一般道に出てみるといいかもしれません。混んでいる道は、むしろほかの車の動きに合わせればいいので心配ないですが、郊外に出てガラガラの道になったとき、くれぐれも中央線に寄り過ぎたり、逆走してしまわないようにだけ気を付けてください。
ちなみにアクセルが右側、ブレーキが左側というペダルの位置は同じですが、ウィンカーが左側、ワイパー操作が右側というのは、日本のハンドル仕様と逆になります。これだけはついウッカリ、ウィンカーを出すべきタイミングでワイパーを動かしてしまうということが度々ありました。
6.高速道路は区間によって有料、サービスエリアも立ち寄りたい
フランスの高速道路はオートルートと呼ばれます。A11、A13のように、頭文字のAに路線番号を付けて表されます。E5のように頭文字Eの表示も見かけますが、これはヨーロッパ共通の道路番号です。区間によって有料のところがあり、料金所があります。日本のようにインターチェンジの入口と出口にあって、距離に応じて料金が計算されるという方式ではなく、料金所ごとにそこで徴収される金額が決まっています(日本でもそういう仕組みの有料道路はありますね)。
料金所に近づくと、下の写真のように複数のサインが見えます。ユーロ(現金)のマーク、クレジットカードのマーク、そして注意したいのは「t」のマーク。「t」は日本でいうETCカードのような支払い形式のゲートのため、避けるように気を付けてください。
そんなフランスのドライブで楽しい(?)のはサービスエリア。高速道路の途中に、日本と同じようなサービスエリアが営業しています。カフェ、売店、ガソリンスタンド、そしてお手洗いと、ドライブに必要なものはもちろん揃っています。あらかじめ地図で場所を確認し、休憩ポイントとして活用してみてください。
7.一般国道はN、さらにローカルな地方道はD
次に日本の一般国道に相当する主要な幹線道路は、N+路線番号で表されます。基本的にはA番号の高速道路と、N番号の幹線道路で、主だった都市や観光地へのドライブプランは組み立てることができると思います。さらに地方道になるとDでナンバリングされます。また、アベニュー○○、リュ××のように、固有の名称が付けられたローカルな道となります。曲がりくねった狭い道も少なくありませんが、日本との大きな違いは信号が少ないこと。代わりに環状交差点が多いのですが、詳しくは「その3」でご案内していきましょう。
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