エッフェル塔~凱旋門~シャンゼリゼ通り観光ガイド
パリを代表するランドマークといえば、エッフェル塔と凱旋門。ともにパリ中心部の西側、互いに歩いても行けるくらいの距離にあります。パリを訪れた初日にまずは訪れるもよし、シャンゼリゼ通りでのショッピングとあわせ、最終日にとっておくもよし。おすすめ撮影スポットとあわせてご案内します。
目次
1.エッフェル塔、階段で行くか、エレベーターに乗るか
2.食事もショッピングもOK、錠前の持ち込みNGに注意!
3.撮影スポット比べ、ベストショットはどこだ?
4.存在感は抜群、凱旋門へは地下道をくぐって行く
5.昔は沼地だった? 華やかなシャンゼリゼ通りを歩こう
1.エッフェル塔、階段で行くか、エレベーターに乗るか
1889年に完成したエッフェル塔、高さは324メートル。セーヌ川に面して建てられたその姿は、今ではすっかりパリのシンボルとしてお馴染みですが、当初は景観を損ねるとして反対運動に遭ったとか。20世紀に初頭には市議会で取り壊し決議までなされたそうです。第1展望台(高さ57メートル)、第2展望台(116メートル)、第3展望台(276メートル)と、展望台は3つ。登り方は階段とエレベーターの2つがあります。
どちらで行くかはもちろん自由ですが、階段で行けるのは第2展望台まで(10.20ユーロ)。節約したい場合は第2展望台まで階段で上がり、そこから先はエレベーターを使って第3展望台まで行く(19.40ユーロ)という方法もあります。ちなみに全てエレベーターだと25.50ユーロです。※いずれも大人料金、子供割引あり
2.食事もショッピングもOK、錠前の持ち込みNGに注意!
第1展望台と第2展望台には、眺望を楽しめるレストランがあります。事前に予約をしておくか、あるいはエッフェル塔でのランチを含んだ市内観光ツアーに申し込んでもよいですね。お土産店も充実。エッフェル塔グッズをはじめ、キーホルダーやチョコレートなど手軽なものが多いので、たとえば子供向けのお土産を探したい場合は、観光も兼ねてピッタリです。
意外な注意点としては、錠前の持ち込みが禁止なこと。カップルが記念に取り付けていく、なんて事例があるのでしょう。私自身、まさかの荷物チェックで引っ掛かりましたので、お気を付けください。防犯用の地味なやつだったので、没収されずに済みましたが…
3.撮影スポット比べ、ベストショットはどこだ?
エッフェル塔のおすすめ撮影スポット、1つめはシャン・ド・マルス公園。エッフェル塔の足元から南東方向に続く大きな公園です。広々としているので家族やグループでの記念撮影もしやすいです。続いてセーヌ川を挟んだ対岸、1937年のパリ万博時に建てられたシャイヨ宮。高台にあり、テラスから正面にエッフェル塔を眺めることができます。手乗りエッフェル塔のトリック写真も楽しいですね。
さらに川にかかるいくつかの橋から、エッフェル塔とセーヌ川の組み合わせで撮るのも、いかにもパリらしい1枚になります。行き交う遊覧船と一緒に、シャッターチャンスを狙ってみてください。
4.存在感は抜群、凱旋門へは地下道をくぐって行く
エッフェル塔から凱旋門までは地下鉄やバスでも行けますが、シャイヨ宮など寄りつつ歩いていくこともできます。休憩含めても小1時間ほど、シャイヨ宮が面したトロカデロ広場から1本道を真っすぐです。アウステルリッツの戦いに勝利したナポレオンが、その記念に造らせた凱旋門。シャンゼリゼ通りの起点にして、実に12方向から道路が集まる巨大な環状交差点(ラウンドアバウト)になっています。その形が星印を想起させることから、エトワール(フランス語で星)凱旋門と呼ばれています。
ひっきりなしに多くの車やバスが行き交うので、写真を撮ったり道を渡るときは注意。凱旋門の真下まで行きたいときは、地下道を通っていくことができます。第1次大戦で戦死した無名兵士の墓も、ここにあります。高さ50メートルの展望台に上って、シャンゼリゼ通りを一望することもできます。
5.昔は沼地だった? 華やかなシャンゼリゼ通りを歩こう
凱旋門からコンコルド広場までの全長2キロ、世界で最も美しく有名な通りともいわれるシャンゼリゼ通り。元々は野原と沼地だった場所に、17世紀に並木道が造成され、19世紀になってガス灯や歩道が整備されたそうです。高級ブティックやハイブランドのお店ばかり続いているようなイメージがあるかもしれませんが、歩道は広々していて気軽に散策することができます。カジュアルなスーパーやファーストフード店などもあり、オープンカフェでちょっと休憩もおすすめです。
地下鉄フランクリン・D・ルーズベルト駅までは繁華街が続きますが、シャンゼリゼ通りの東半分は緑地帯、グラン・パレ国立ギャラリーや、市立美術館(プチ・パレ)が並び、奥まったところには大統領府であるエリゼ宮もあります。