ジャワ島からバリ島への行き方 船(フェリー)で渡ろう
インドネシアのジャワ島からバリ島へ。ジャカルタやジョグジャカルタからデンパサールへ、飛行機で移動する人が大半だと思いますが、陸路と海路で行くこともできます。本記事では、ジャワ島最東端の町バニュワンギから船(フェリー)に乗って、バリ島最西端のギリマヌックへ行く方法、その流れについてお伝えします。
※バリ島からジャワ島へ。逆ルートの移動も同様に参考にしてみてください。
目次
1.ジャワ島最東端バニュワンギは、のどかな小都市
2.クタパン港からバリ島行きの船は、30分~1時間に1本
3.所要時間はおよそ1時間、時差1時間あることに注意
4.バリ島に着いてからの移動は、車を手配しておくのが便利
5.バリ島からジャワ島へ。逆ルートももちろんOK!
1.ジャワ島最東端バニュワンギは、のどかな小都市
ジャワ島最東端の町バニュワンギ。スラバヤ方面から列車で来ると、終点がバニュワンギ駅(Banyuwangi)です。バリ島へ渡るクタパン港に近く、もしバニュワンギに泊まらず、そのまま船に乗るつもりであれば、終点まで行くのがよいでしょう。一方でバニュワンギの町は、クタパン港より数キロ南にあります。泊まるホテルによっては、1駅手前のカランガセム駅(Karangasem)のほうが便利かもしれません。
バニュワンギはローカル感のある田舎の小都市(でも人口は160万人もいるとか!)。スーパーや銀行などは揃っており、滞在するのに不便はありません。最近はイジェン火山やバルラン国立公園など周辺観光の拠点として、訪れる人も増えているようです。
2.クタパン港からバリ島行きの船は、30分~1時間に1本
バニュワンギのクタパン港から、バリ島のギリマヌック港へは、フェリーが30分~1時間に1本のペースで頻発しています。当日でもほぼ問題なく乗れると思いますし、バニュワンギのホテルでチケットを手配することもできます。ホテルから港への送迎、さらにバリ島到着後の送迎も含めて、手配をお願いすることができます。
乗船券だけだと6500ルピー(2019年時点)です。近年新しくなったのでしょうか。ターミナルの建物はこぎれいで、駅にあるような改札を抜けて、乗船となります。
3.所要時間はおよそ1時間、時差1時間あることに注意
個々の船によって造りは違う場合もあると思いますが、私が乗船したフェリーは、1階部分に車やバイクが積まれ、階段を上って2階が船室でした。といってもクルーズ船のように個室やレストランや展望デッキなどが完備されているわけではなく、シンプルにイスが並べられているだけの船旅です。
トイレと売店はありました。船内を回りつつサングラスを売るおじさんもいました。でも、誰も買いません。こういう風に物売りが入ってくるのは何ともアジア的ですが、インドネシアも近代化が進んでいますので、いずれいなくなっていくのでしょうね。
ちなみにジャワ島とバリ島では時差があります。ジャワ島が午前10時なら、バリ島は1時間プラスの11時。所要時間は1時間ほどですが、感覚としては一気に2時間時計の針が進むことになりますので、気をつけてください。
4.バリ島に着いてからの移動は、車を手配しておくのが便利
やがてバリ島のギリマヌック港に到着します。こちら側のターミナルも新しくて立派でした。バリ島最西端のギリマヌックから、島の中心デンパサールや、観光客の多いクタ、ウブドゥなどの各エリアへは、100数十キロ離れています。
ローカルバスもありますが、人数が多い場合や時間を節約したい場合は、あらかじめ車を手配しておくのが便利です。渋滞事情にもよりますが中心部まで3~4時間、目的地の場所や休憩を含めるともう少しかかるケースもあるでしょう。
5.イスラム文化とヒンドゥ文化、ジャワとバリは違う国?
ジャワ島とバリ島は1時間の時差があるほかに、もう1つ大きな違いがあります。それはジャワ島はイスラム教、バリ島はヒンドゥ教が主流であるということ。クタパン港の近くにはモスクがあり、ギリマヌック港を降りるとまもなく、ヒンドゥの神々の像や、バリ・ヒンドゥに特有の割れ門を見かけることができます。かつてイスラム勢力がジャワ島のヒンドゥ王国を滅ぼした際、一部の王族や僧侶たちがバリ島に逃れ、以来ヒンドゥ文化が受け継がれ続けているのです。
イスラム文化圏からヒンドゥ文化圏へ、その雰囲気の違いを感じ取ることができるのも、陸路&海路移動の醍醐味ですね。