ニューヨークの国連本部を見学しよう
ニューヨークを代表する観光名所と言えば自由の女神像。ニューヨークどころかアメリカのシンボルと言ってもいいでしょう。あまりに有名な自由の女神ですが、実は訪れるのはちょっとだけ面倒です。なぜなら海に浮かぶリバティ島という小さな島に建てられているから。アクセス方法や、その意外な素顔についてご紹介します。
目次
1.実はフランスからのプレゼント? 元々の色は褐色だった?
2.マンハッタン南端からリバティ島行きのクルーズに乗船
3.園内を散策、自由の女神の後ろ姿も必見
4.おすすめ台座チケット、女神像の歴史を知れる博物館に
5.クラウンチケットは予約困難、半年前から争奪戦
1.実はフランスからのプレゼント? 元々の色は褐色だった?
自由の女神像は19世紀後半、アメリカの独立100周年(1876年)を記念して、フランスから贈られたプレゼントです。右手にたいまつを掲げ、左手には独立宣言書を持っています。聖書だと思っている人もいるかもしれませんが、違うんですね。銅製であり、完成当初の色は茶褐色でした。10円玉の色を思い浮かべてもらえばいいと思いますが、長年雨風にさらされたことにより錆びて、今のような緑色になっています。
2.マンハッタン南端からリバティ島行きのクルーズに乗船
自由の女神像が建てられているのは、マンハッタンから南西の方角、リバティ島と呼ばれる小さな島の上です。マンハッタンからも遠目に眺めることができますが、ぜひ船に乗って訪れていただくのがおすすめです。リバティ島へ行くスタチュークルーズの出発地は、マンハッタン南端のバッテリーパーク。あるいは反対のニュージャージー側から訪れることもできます。ツアーによっては島に上陸しないものもあると思いますので、注意してください。
バッテリーパークを出発後、25分の航海でリバティ島に到着。朝9時からおおむね25分刻みで運航しており、船上からマンハッタンの摩天楼の眺めも楽しみです。復路はかつて移民局が置かれ、現在は博物館になっているエリス島に立ち寄って、バッテリーパークに戻ります。
ちなみにリバティ島行きのこの船、テロ対策でセキュリティチェックが航空機並みに厳しく、かなり混雑して乗船までに時間がかかります。1時間待ちもざらですので、時間には余裕をもって並びましょう。
3.園内を散策、自由の女神の後ろ姿も必見
リバティ島の広さはおよそ6万平方メートル、ちょっとした公園くらいの広さです。卵型をした島の西側にフェリーターミナルがあり、南側に建つ自由の女神までは歩いて数分です。女神像をぐるりと囲む海沿いの遊歩道から、思い思いの角度で記念写真を撮りましょう。
女神像の裏手に回って、後ろ姿を拝むのも楽しいですね。ガイドブックの写真も、テレビ番組などで紹介されるときも、当たり前ですがほとんどが正面からの絵ばかり。背後からの女神像の姿は、なかなか新鮮ではないでしょうか? 像の内部に入れる入口もこちらからです。
4.おすすめ台座チケット、女神像の歴史を知れる博物館に
自由の女神の内部に入れるチケットは2種類あります。1つが台座チケット、もう1つが王冠(クラウン)チケットです。まずは女神像が建つ台座部分からご案内します。これまた厳しいセキュリティチェックを抜けると、まずは博物館。女神像の顔や足の実物大の展示や、建築過程の歴史や構造の説明がなされています。その先、台座の上の展望台まで上ることができるのですが、行き方は2とおり。エレベーターか階段です。体力に自信があったら、ぜひ階段で上ってみるのも楽しいと思います。
展望台からはぐるり360度、マンハッタンの眺めはもちろん、ブルックリン方面も一望できます。海と湾に囲まれて発展したニューヨークの歴史を感じることができるのではないでしょうか。
5.クラウンチケットは予約困難、半年前から争奪戦
台座からさらに階段を上って、自由の女神の頭部、王冠まで行くこともできます。ただしクラウンチケットは半年前からの販売で、すぐに予約が埋まうほど入手困難なことで知られています…。エレベーターも使える台座までと違って、急勾配の階段のみ。安全のため荷物の持ち込みが限られ、身長4フィート(約122センチ)未満の子供は入場できないという制限もあります。
ちなみに自由の女神像の高さは、台座までが47メートル、頭の部分まではおよそ81メートル、さらに右手のたいまつまでは93メートルあるそうです。運よく王冠への入場券を手に入れた方は、ぜひ絶景を楽しんできてください。