アンテロープキャニオン&ホースシューベント アッパーとロウワーどっちがいい?
グランドキャニオンやモニュメントバレーに比べるとやや知名度は下がりますが、神秘的な景観のアンテロープキャニオンと、迫力のある絶景ホースシューベントも、ぜひ訪れておきたいグランドサークルの名所です。このうちアンテロープキャニオンは実は複数あります。上流側にあるアッパー・アンテロープキャニオンと、下流側のロウワー・アンテロープキャニオン、さらに最近は3つめのアンテロープキャニオンXも…。周遊ツアーの場合、アッパーとロウワーのどちらか一箇所を訪れる場合が多いです。
目次
1.観光の拠点はペイジ、ローカル感あるアメリカの田舎町
2.アンテロープキャニオンはツアー参加が必須
3.平坦で歩きやすく、神秘的な光線「ビーム」が人気のアッパー
4.アップダウンが多くて、変化に富んだ景観が魅力のロウワー
5.転落注意! 足が震える絶景ホースシューベント
1.観光の拠点はペイジ、ローカル感あるアメリカの田舎町
アンテロープキャニオンとホースシューベント、いずれもアリゾナ州中北部の町ペイジの近郊にあります。周遊ツアーの場合、ペイジに立ち寄ることはなく、観光後はそのままモニュメントバレーなどへ移動すると思いますが、レンタカーで回る場合、特にアッパー&ロウワーのアンテロープキャニオンとホースシューベントの全てを訪れたいと考えている場合は、ペイジに1泊がおすすめです。
ペイジは人口1万人にも満たないごく小さな田舎町。ただ観光客が多いため、モーテル、スーパー、ガソリンスタンドなど、旅行者に必要なものは揃っています。コインランドリーもありました。たまにはこんな町でのんびり過ごすのも、アメリカの違った一面が見えて楽しいかもしれません。
2.アンテロープキャニオンはツアー参加が必須
ホースシューベントについては、個人でもいつでも自由に見学できますが、アンテロープキャニオンは先住民のナバホ族が管理しており、現地ツアーの参加が原則です。ペイジ市内のパウエル博物館、もしくはS-98(ステートハイウェイ98号線)沿いのオフィスで申し込むこともできます。注意したいのは天候です。ペイジ周辺が晴れていたとしても、コロラド川の上流で雨が降っている場合、鉄砲水の恐れがあるためにアンテロープキャニオンは入場禁止になることがあります。1997年にはロウワーで死亡事故があり、以降管理が厳しくなっているようです。
3.平坦で歩きやすく、神秘的な光線「ビーム」が人気のアッパー
アッパーとロウワーどっちがいい? 好みの分かれるところだと思いますが、特徴は大きく異なります。アッパーについては、平坦で歩きやすいというのが最大のポイント。ロウワーは階段や梯子を上り下りする箇所が多いので、小さい子やお年寄りがいる場合は、アッパーのほうが負担が少ないかもしれません。ガイドブックなどでよく見る真上から光線が差し込んでくる写真、これもアッパーです。通称「ビーム」と呼ばれる現象ですが、実は見られる季節や時間が限られます。太陽が高い位置に来ないといけないため、夏場のお昼前後のみとなります。気になる人は計画段階から旅行スケジュールを合わせてみてください。
4.アップダウンが多くて、変化に富んだ景観が魅力のロウワー
一方のロウワーは、アッパーに比べると歩く距離が長く、ところによっては狭く、そしてアップダウンも多いルート、より冒険心をあおられるキャニオンと言えるかもしれません。ガイドの先導で梯子を下りて出発、長い年月をかけて水の浸食によって織りなされた縞模様の景観を眺めながら、奥へ奥へと進んでいきます。岩の形が人の顔に見えたり、何かの動物に見えたり…。
1時間ほど歩いて、最後に連続した階段を上っていくと、大地の割れ目から元の荒野に生還! ふと見やると、最初に受付をしたオフィスの建物がすぐ近くにあって、思わずびっくりしてしまいました。
5.転落注意! 足が震える絶景ホースシューベント
コロラド川が馬蹄形に湾曲しているホースシューベント、現地を訪れると写真以上の大迫力、高所恐怖症の人は避けたほうがいいかもしれません(?)。訪れるのは簡単で、ペイジの町のすぐ南、駐車場から坂を20分ほど上っていくと到着です。突き出した岩の向こう、はるか下のほうに川が流れているのが見えます。かろうじて見えるのですが、全部見ようとして身体を乗り出していくのはあまりに危険です!
毎年のように転落して亡くなる人がいて、ついに2018年には一部柵も設置されたそうです。滑りやすい靴は厳禁、小さな子を連れていくときは、本当に手を離さないよう注意してください。
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サマータイムの有無や、独自の基準を採用するナバホ・ネイションの存在もあって、要注意なんです。