ふねしゅーの日本探訪/其の拾参 五箇山・白川郷
僻地だから残った日本の農村風景、合掌造りの里
富山県南部・五箇山 合掌造りの里
岐阜県北部・白川郷 世界遺産
世界遺産、白川郷・五箇山の合掌造り集落。 富山県側の五箇山は五つの谷(山)という語源で、 より小規模な集落が点在している。 岐阜県側の白川郷は比較的規模が大きく、 大型バスが多数停まっていた。それでも雪の季節が終わり、桜や新緑はまだ、 景色で目立つのは鯉のぼりくらいであり、 一年で一番観光客の少ない時期だそうだ。 一方で、外国人旅行者の割合が目立っていた。 西洋人も東洋人も多い。 ここまで足を伸ばすのは相当な通なのか、 はたまたそれだけ人気が広まっているのか。
辺境の地だからこそ 古い家並みが残された
急速に近代化が進んだ日本は、 田舎でも古い町並みが残されたところが少ない。 重要文化財とされる寺社などは各地にあるが、 いずれも「点」の観光資源である。 その点において白川郷・五箇山は、日本では珍しい、 「面」的な景観が保たれた世界文化遺産である。ただぼんやりと歩く。それだけで味わい深い。 さらに集落を一望できる丘に登ると、 景観の素晴らしさがとりわけよく感じられた。 東海北陸自動車道が開通し、便利になった。 しかし並行して国道が走り、がらがらの高速道。 開発・発展と文化・景観保護のバランスは難しい。