ふねしゅーの日本探訪/其の拾壱 仁徳天皇陵
世界最大の陵墓、それは日本にある。堺の百舌鳥古墳群へ
世界三大陵墓の一つ 仁徳天皇陵
クフ王のピラミッド(エジプト・ギザ)、 秦の始皇帝陵(中国・西安郊外)と並び 世界三大陵墓の一つに数えられている仁徳天皇陵。面積では世界最大を誇るといわれ、 その知名度は抜群であるにもかかわらず、 なぜか観光地としての印象がほとんどない。 どこにあるのかを知らない人も多いのではないだろうか。
所在地は大阪南部の堺市。 一帯は百舌鳥古墳群と呼ばれる古墳の宝庫。 ただ、大都市部に位置するため、 その多くは戦後の宅地開発で破壊されてしまったという。
北側、古ぼけた歩道橋の上から写真をパシャリ。 陵墓の外周には道があり、歩くことができるが、 すぐ隣にラブホテルが建てられている場所もあって、 あまりに歯がゆい。
小規模な古墳が無数にある 隣接して大仙公園が広がる
学術的に言うと、ここが仁徳天皇の陵墓という 絶対的な証拠はないらしく、 当地の地名から大仙陵古墳と呼ばれている。一方で管理は宮内庁。 そのため一般人は立ち入ることが禁止され、 正面の拝所までしか行くことはできない。
陵墓の全体像を見渡せるのは 堺市役所の展望台から
堺市は周囲の古墳群と併せて、 世界遺産の登録を目指しているが、 様々な問題点をクリアしていく必要があるという。隣接して大仙公園が広がり、博物館もあるが、 残念ながら休館中であった。 何のためだか理解ができない「平和の塔」とやらが、 景観を損ねて白々しくそびえたっていた。