ふねしゅーの日本探訪/其の拾 蔵の町川越
小江戸・川越、全国でも珍しい立派な鐘楼がそびえていた
「小江戸」川越 蔵造りの町並み
東京都心から電車で1時間ほど、 埼玉県川越市は「小江戸」と呼ばれている。 本家の「江戸」に当時の街並みは 残念ながら残っていないが、 城下町として栄えた川越は蔵造りの街並みが有名で、 江戸時代の風情を感じさせるといわれている。観光の中心は「蔵造りの町並み」。 そして3層構造、高さ16メートルの「時の鐘」。 中国の都市では、このような鐘楼をよく見かけたが、 日本の町で、ここまで立派なものは珍しいだろう。 周囲に高い建物もなく、青空によく映えていた。
菓子屋横丁と 日本には珍しい鐘楼「時の鐘」
ただ惜しむらくは、蔵の町を貫いている県道か。 幅広の立派な道で、大型車両もよく通る。 観光客は大勢いたが、みな車を避けながら、 車道を駆け足で渡ったり、カメラを構えたりしていた。歴史的地区は、せいぜい400メートルほどだろうか。 その区間、自動車は一切通行止めにして、 歩行者専用で石畳にでもすれば、もっとよいのだが。
川越城本丸御殿 とおりゃんせ発祥の三芳野神社
城下町である川越には、 もう一つ観光の目玉がある。 日本の城100選に数えられているという川越城だ。 「蔵造りの町並み」からは少し離れている。いわゆる天守閣はないが、本丸御殿が残されている。 江戸時代の川越藩は17万石、 江戸の北の守りを担っていたのだという。 入場は有料だが、中に入ると案外広く、 侍文化の雰囲気を偲ばせていた。
かつての地図を見ると、 川越城の周囲にはお堀があり、櫓もあり、 城郭全体としての面積は相当に広かったようだ。
本丸御殿に隣接した三芳野神社は、 一見ごく普通の神社に見えるが、 童謡「とおりゃんせ」の発祥の地であるとのこと。
♪行きはよいよい 帰りは怖い 怖いながらも とおりゃんせ とおりゃんせ