ふねしゅーの日本探訪/其の弐 愛・地球博(後編)
旅していた頃のことを思い出す。世界各国のパビリオン巡り
夕暮れの万博池 大陸制覇を目指し 空中回廊を歩く
トヨタ館を今一度覗いてみるが、 今から四時間並んで最終回見られるか。 マンモスラボの整理券行列も締切。 夕方になっても人間だらけ。 池の周りをぐるりと歩いて、 大地の塔や日本館を横目にして、 地中海・ヨーロッパ地区へ。ブルガリア館 赤いバラに飾られた 小さな館内
ヨーロッパと北アフリカの国々。 バラの花に染められたブルガリア館と、 砂漠の生活を展示したリビア館。リビア館 黄色と青は どこで緑になるのだろう
ボスニアヘルツェゴビナ館 外の喧噪をよそに まったり空間
チュニジア館 ローマの仇敵 カルタゴの古代都市
ヨルダン館 -400mの死海に 浮かぶ人々
わりとあっさりした展示の館が続く。 比較的行列ができていたのはヨルダン館。 人が浮かんでいるのを見てもと思うが。モロッコ館 きらびやかな イスラム建築を再現
コーカサス共同館 アルメニア アゼルバイジャン グルジア
小国主義。 共同館を全部見てやろうと目標を掲げ、 黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス館。 健康と長寿の大きな看板。 犬猿の仲で有名な アルメニアとアゼルバイジャン。 仲良く共同館を運営しているのかと思えば、 侵略非難の一文書かれていて唖然。北欧共同館 ノルウェー スウェーデン フィンランド デンマーク アイスランド
綺麗で洗練された雰囲気の北欧共同館。 名産のコルクを展示したポルトガル館。 なんだかちょっと味気ない先進諸国。ポルトガル館 日本との交流と コルクの木
アイルランド館 島内各地に残る 中世のハイクロス
固有のケルト文化とキリスト教の融合、 独特の趣きが感じられるハイクロス。 訪れたヨーロッパ諸国の展示の中では、 アイルランド館は見応えがあった。ウクライナ館 アジア的雰囲気の スキタイ人の石像
すでに辺りは真っ暗の時間帯。 ウクライナ館を訪れたあと、 午後九時までという残り時間と相談し、 大物アフリカ地区に向かうことにする。アフリカ共同館(東アフリカ)
スーダン チャド エチオピア エリトリア ジブチ ケニア ウガンダ ルワンダ ブルンジ
アフリカ共同館(西アフリカ)
モーリタニア セネガル ギニア マリ ブルキナファソ
コートジボアール ガーナ ベナン ナイジェリア
アフリカ共同館(南西アフリカ)
カメルーン サントメプリンシペ ガボン コンゴ コンゴ民主(ザイール)
タンザニア ザンビア アンゴラ ジンバブエ マダガスカル
南アフリカ館 民族色鮮やかな 黒人大陸
夕食をアフリカ共同館でと考えていたが、 一番人気のレストランは長蛇の列だった。 二十八ヶ国が集結した大きなパビリオン。 国ごとに区切られて、色彩豊か。 土産物屋もずらりと並ぶ。 まもなく閉館ですの声に押されて、 スタンプ帳を手に駆け回る子供たち。 どっと疲れが出て座り込む。夜の万博会場 宴の時は終わった と思ったら…
夜闇に沈む万博会場をあとにして、 家路に着こうとする大勢の人波。 最終バスまでまだ時間があったので、 行き残した東南アジア・オセアニア地区へ。 南太平洋共同館も当然すでに閉館済み。 ところが向こうに賑やかな一角が……
オーストラリア館 夜空に響く 上を向いて歩こう
なぜかオーストラリア館だけ、 午後九時半まで営業していた。 館内にはコアラでもカンガルーでもなく、 巨大なカモノハシの模型が鎮座。 屋外レストランでは二人組がギター演奏。 日本語がペラペラの陽気なオージー、 最後に「上を向いて歩こう」を歌っていた。 聴衆の手拍子にのって。9月4日 温泉と天竜峡 土砂降りの東京へ
夜十時に閉園の愛・地球博。 帰りのシャトルバスも長蛇の列で、 車に辿り着いたときには深夜〇時。 そこからの道はさほどの混雑ではなく、 すんなり駐車場を脱出できて安堵した。 道の駅に宿泊し、 翌日は南信州木曽路の温泉へ。その後切れ落ちた峡谷美が有名な 天竜峡を訪れるが、 観光客の姿は少なく閑散としている。 十万単位の人混みで賑わっていた 万博に比べるとあまりに寂しい。 周回できる散歩道が整備されていて、 吊り橋あり展望台ありで それほど悪くはないのだが。 高速の渋滞はさほどでもなかったが、 豪雨にやられた。