ふねしゅーの日本探訪/子連れ登山 八ヶ岳・天狗岳(2646m)
八ヶ岳連邦の1つ、キャンプ泊で挑む
【子連れ登山データ】登山日 | 2020年8月11日(火)~12日(水)くもり/晴れ |
子供の年齢 | 中学2年♂(全て自分で歩く)、小学6年♀(全て自分で歩く)、小学3年♀(全て自分で歩く) |
経路/所要時間 (1日目) |
桜平駐車場(11時35分頃出発) → 夏沢鉱泉(12時25分頃) → オーレン小屋(13時10分頃着/昼食&テント設営/14時25分頃発) → 赤岩の頭(15時20分頃着/15時35分頃発) → オーレン小屋(16時25分頃着) |
経路/所要時間 (2日目) |
オーレン小屋(6時40分頃出発) → 夏沢峠(7時05分頃) → 箕冠山(7時30分頃) → 根石岳(7時45分頃) → 東天狗岳(8時25分頃着/迷い道/9時頃発) → 西天狗岳(9時30分頃着/軽食/10時30分頃発) → 東天狗岳(10時55分頃) → 箕冠山(12時頃) → オーレン小屋(12時45分頃着/13時20分頃発) → 桜平駐車場(14時50分頃下山) |
難易度 | ★★★★★ |
ひと言 | 1泊2日で本格登山体験。危険と言うほどではないが岩場の上り下りあり、時間に余裕を持って。東天狗岳から西天狗岳方面への眺望が抜群で感動できる。 |
※難易度は標高や歩行距離、売店の有無などにより、子連れ視点で評価。あくまで主観による目安です。 ★幼児~ ★★幼児~低学年 ★★★低~中学年 ★★★★中~高学年 ★★★★★高学年以上 |
1日目 オーレン小屋から赤岩の頭へ
子供たちも大きくなってきたので、本格的な登山に挑戦(目安は森林限界を越えること)。長男は標高3000m以上を希望したのですが、コロナ禍での営業状況などを考慮し、八ヶ岳の天狗岳を選びました。
宿泊は八ヶ岳のほぼ中央部、オーレン小屋のテント場。ここを拠点に1泊2日の予定です。
登り始めは桜平、ここで標高は約1900mあります。夏沢鉱泉を経て、標高2330mのオーレン小屋まで。テントや寝袋、食料など荷物が多く、長男&長女は容赦なくペースが速く、次女としんがりを務めます。
そして到着したオーレン小屋、隣接してキャンプ場を併設しています。コロナの影響で予約を定員の半分に絞っているという話でしたが、まあまあの賑わい。家族連れもチラホラと見かけました。
まだ午後早いので、テント設営&昼食後、空荷で硫黄岳方面を目指すことに。かなりの急坂、尾根に出たところで不意に景色が開けます。
硫黄岳(2760m)を望む赤岩の頭、荒涼とした景色が◎。実はここでの標高が2656m、明日行く予定の天狗岳よりも少し高いのでした。硫黄岳まで目鼻の距離に見えますが、夕暮れ時が近いので、初日はここまでとし、来た道をオーレン小屋へと下りました。
キャンプ場はこんな感じ。いつもの倍近い量のお米を炊いてカレーを作り、小屋で売っているビールとジュースで完売、ランタンの灯りで大貧民に興じ、夜の八時には就寝しました。
2日目 東天狗岳&西天狗岳を制覇
朝は五時起き、曇り空のスタート。朝食を済ませて、まず目指したのは夏沢峠。
四年前、雲取山の山小屋に泊まったときは、初日にハリキリ過ぎた次女が翌日ガス欠になるということがありましたが、さすがに成長、この日も元気に登ります。
夏沢峠から、箕冠山を経て、根石岳へ。ペースは至って順調ですが、ガスが濃くて、10メートル先も見えないような天気に、子供たちのテンションもだだ下がり…。
「二度と山なんか行くか」「もう引き返そう」の連発。
さらに東天狗岳を越えたところで、痛恨のミス。視界が全く効かなかったため、西天狗岳方面へ向かわなければいけないところ、間違って中山峠方面へ下ってしまいます。
ブーイングの嵐。でも、上空は比較的明るかったので、いずれ晴れてくるのではないかと予想。どうにか、なだめすかして歩きます。
まあ、みんな口では文句を言いつつも、体力は親以上にあるので余裕あり。東天狗岳から正しいルート、西天狗岳へ向かうさなかに少しずつ晴れて、徐々に眺望が広がってきました。
そして山頂に到着!
最高だったのは、西天狗岳から引き返して戻る道筋の天候。往路は何も見えなかったけど、復路は全てが見える。視界ゼロで分岐を間違えた東天狗岳からの眺めもこのとおり。
風が吹いて、雲が動いて、晴れ間が広がるたびに、周りの人たちからも歓声があがります。
下の写真は、向かって左が西天狗岳、右が東天狗岳。尾根を挟んで双子のような山並みがくっきりと。
「この景色を見るために、みんな登っているんだぜ」と言ったら、「はぁ!?」みたいな顔されたけど、楽しい山行になりました。