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南米大陸横断その3 ペルー/インカ帝国の都クスコ(2005年春)

インカ文明の中心地であった古都クスコ。
そしてキング・オブ・世界遺産のマチュピチュへ。

4月26日
礎は崩れず インカ帝国太陽の神殿


クスコは帝国、帝国はクスコ。ケチュア語で「へそ」を意味し、インカ文明の中心地であった古都クスコ。

スペインに征服され蹂躙され、以後四百年、屈辱の被支配が続く。太陽の神殿は破壊され、その同じ場所に、征服者は十字架を掲げた。

されど大地震の際、スペイン人の建てた教会は無惨に崩れ、かつて太陽の神殿を支えていた礎石、インカ人の築いた礎石だけが、二十一世紀の今もなお、残っている。

太陽の神殿コリカンチャ
【太陽の神殿コリカンチャ】

 ペルー共和国
(Republic of Peru)
クスコ市街
【クスコ市街】

ペルー
【チチャモラーダ】

ペルー
【クスコのアルマス広場】

ペルー
【クスコ旧市街】

ジャガイモもトウモロコシも ずらり

海抜三千メートルのクスコ盆地。坂道多く、歩いていると息が切れる。軽い頭痛に苛まれ、高山病の兆候だ。

雑然とした街路の先に、銀傘で覆われた中央市場が現れる。色鮮やかな衣裳に身を包んだオバチャンたちが、色鮮やかな野菜や果物を売っている。

南米大陸は世界の食の原産地。トマトも、ジャガイモも、トウモロコシも、トウガラシも、そしてコカの葉も。

彼らの言葉や宗教は侵略されてしまったが、彼らの食文化は逆に世界を席巻したのだ。

クスコの中央市場
【クスコの中央市場】

ペルー
【クスコ市街】

ペルー
【クスコの中央市場】

ペルー
【太陽の神殿コリカンチャ】

ペルー
【太陽の神殿コリカンチャ】

クスコを見守る 要塞サクサイワマン

帝国の首都クスコの周辺には、数多くのインカ時代の史跡が点在している。

周囲は木々が生い茂り、緑に溢れたのどかな環境。褐色瓦屋根の農家がちらほらと建ち、土産物屋は色鮮やかな民芸品を並べ、素知らぬ顔でリャマたちが草を食んでいる。広場では少年たちがボールを蹴っていた。

スペインに制圧されたクスコ。反旗を翻した皇帝の息子マンコインカ。インカ帝国最後の英雄が立て籠った要塞が、クスコの町を見下ろすサクサイワマン。

ペルー
【サクサイワマン】

ペルー
【クスコ郊外】

ペルー
【クスコ郊外】

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