南米大陸横断その2 ペルー/ナスカの地上絵(2005年春)
ペルーの首都リマから、まずはナスカの地上絵へ。
ペルー共和国 (Republic of Peru) |
海岸砂漠地帯を 南へ
この日は移動日。本当はそのつもりじゃなかったのだが、バスが鈍行で、結果的にそうなった。
大都市リマを抜け出すと、すぐに広がる砂漠風景。その砂漠の向こうに、青い海が見える不思議。海浜性砂漠気候というのがあるらしい。
海に沿った砂漠の道、パンアメリカンハイウェイをひた走る。もしこの道を、自転車で走っていたらと少し想像。身震いがした。
目指すは地上絵観光のナスカ。手前の町で客引きが乗り込んできた。夕暮れ。
【リマのバスターミナル】
【リマからナスカへバス移動】
【ナスカの町】
4月25日
小型セスナに乗って ナスカ遊覧
ナスカの地上絵観光は、空気の澄み渡る朝と夕方が適とされる。
空港というよりも飛行場。六人乗りの小型セスナが並ぶ。機長一人にお客が五人。周囲はガタイの大きな西洋人。我々小柄な東洋人夫婦は、別々の飛行機に分かれて乗る羽目に。
でもそのお陰で助手席に案内された。ヘッドフォンかぶり、計器盤を確認し、唸るエンジン音と共に、離陸。いざ大空へ。
【セスナ機】
世界七不思議の一つ 地上絵
飛行時間は約三十分。ふんわりと浮かぶ空の旅。
やがて機長が大地を指差す。
鯨。三角形。宇宙飛行士。
左旋回、続いて右旋回。
猿。犬。コンドル。蜘蛛。ハチドリ。
有名なあの絵もあれば、正直よく見えなかった絵もあった。
ペリカン。オウム。手。木。
風化が進み、やがて消えゆく運命という地上絵たち。いったい誰が描いたのか。
【ナスカの地上絵】
砂漠に今も眠る 古代のミイラたち
地上絵を描いたのは、ひょっとしたら彼らかもしれない。
ナスカの町から車で小一時間。灼熱の太陽に焦がされて、荒涼たる砂漠の中で晒されている。身にまとっていた衣服の端切れや、長く編み込んだ髪の毛や、幼くして死んだ赤子の骨も残る。
地上絵だけのつもりだったナスカだが、近郊の見所も見応えがあった。
夜行バスでアンデス山中、標高〇から標高三千の高地へ。
【古代のミイラ】
【ナスカ近郊の水路】
【ナスカの遺跡】