中央ヨーロッパ旅行その2 チェコ/プラハ&カルルシュテイン(2006年春)
5月5日 近郊電車に揺られ プラハ郊外へ
首都だけでは物足りない。田舎の町もちょっとは見たい。そう考えて電車に乗って、小一時間のカルルシュテインへ。タンポポの野原が広がるのどかな町に、歴代の王の別荘であり、また財宝を保管する要塞でもあった武骨な外観のカルルシュテイン城が建つ。
こんな小さな町の両替所でも、千円札が両替できることに驚いた。九年前の東欧では、米ドルか独マルクのみだったと思う。
プラハ新市街を ぶらりと歩く
午後は再びプラハに戻り、国立博物館やムハ美術館を巡る。そして新市街をぶらぶらと散策するが、参ったのは予想以上の物価の高さ。一昨年にEU加盟を果たしたチェコ、通貨はまだ独自のコルナであるが、ユーロ高に引きづられているのか。
食事の値段も、街角で売られているジュースの値段も、観光料金もみな高い。西欧はもっと高いのだろうか。日本のほうが安いぞと、ひもじく思う。
チェコからポーランドへ 夜行寝台列車で
プラハからポーランド南部のクラクフへ。国境越えは夜行寝台列車の旅。相席はチェコ人とポーランド人の年輩夫婦。ベトナム人かと問われて苦笑い。久々に言われたなあと思う。深夜に国境駅で停車、旅券の確認を受ける。
と、隣のコンパートメントが騒がしい。
車掌と乗客の英語の声を聞いてみると、どうやらパスポートの不所持で、ポーランドに入国できず追い返されるらしい。不運な旅行者はイギリス人のおばさん、EU圏内はパスポート不要と抗議も実らず。