キンバリー→ホープタウン(132.7km)
ダイヤモンドの街キンバリーから希望の街という名のホープタウンまで国道12号のこの区間は戦場の道、Battle Field Route と名付けられていた。今はただの原っぱでしかないが、最初に入植してきたオランダ人の末裔ボーア人と後からきたイギリス人との間で勃発した植民地争奪のアングロ・ボーア戦争の舞台ということだ。
キンバリーで初めてケープタウンの方向を示す標識がお目見えしたが、郊外に出るとその表記がCape Town ではなくKaapstad に変わった。900なんkmという標識がなければ気づかなかったかもしれないが、後者はオランダ人が付けたケープタウンの旧称だ。昨日ビッグホールでちらほら見かけた白人観光客たちは英語ではなくボーア人の言葉アフリカンス語(オランダ語とどう違うのかよく分からない)を話していた。ホープタウンの商店の白人たちも英語ではない言葉を喋っていた。どうやらこの地方はアフリカーンスのほうが強いらしい。
●2002年4月28日